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=== 契約の効力 ===
==== 契約の有効性 ====
契約が効力を生じるためには、その前提として契約が有効でなければならない。契約が有効とされるためには、(1)確定可能性(内容がある程度具体的に特定できること)、(2)実現可能性(契約締結時に実現可能な内容であること)、(3)適法性を要する<ref>川井(2010)8-10頁</ref>。適法性から社会的妥当性を分けて4つを有効性の要件と分析される場合もある<ref>大島・下村・久保・青野(2003)22頁</ref>。
 
契約は、[[公序良俗]]に反する場合(90条)や、強行法規に反する場合(91条)、無効となる。契約を構成する申込み又は承諾が無効である場合(93条ただし書など)も、「その契約は無効である」と表現される。同様に、契約を構成する申込み又は承諾が取り消された場合(96条1項など)にも、「その契約は取り消された」と表現される。意思表示の有効性と契約の有効性を区別する意味がないため、このような用語法の混乱が生じている。