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'''ヴィーナー・オーパンバル'''({{lang-de-short|Wiener Opernball}})とは、[[ウィーン国立歌劇場]]で毎年2月[[灰の水曜日]]の前の木曜日(2015年の場合は2月12日)に行われる[[舞踏会]]である。
 
[[1877年]]に第一回が開催され[[1945年]]まで続くが、戦災でウィーン国立歌劇場が焼失し、[[1955年]]に再建されるまで中断した。[[1956年]]から復活し、戦災復興の象徴として以降毎年開催される。
[[デビュタント]](debutant)としては、ダンス教室に通っている17歳~24歳の男女150組300人が[[オーディション]]で選出され、一生に一度しか出られない。
は黒の[[燕尾服]]に白の手袋、女は白の[[イブニングドレス]]に白の[[オペラ・グローブ]](肘上まである長い手袋)着用が義務で各自が服装を用意するが、女の[[ティアラ]]は運営者側から事前に贈られ美容院で落ちないようにセットされる。
歌劇場平土間客席を取り外し舞台の高さと同じにしてダンスフロアが造られ、舞踏会当日は欧州中から集められた8万本の花([[オーストリア]]の冬は花の季節でないので)の[[フラワーアレンジメント]]が飾られ、午後10時に控室でダンスシューズに履き替えたデビュタントたちのフォーメーションダンスが始まり、それが終わるとって[[美しき青きドナウ]]が演奏されるとボックス席で[[シャンパン]]を飲んでいた参列者6000人も踊りの輪に加わり、る。その様子はテレビで4時間生放送される。翌朝5時に舞踏会は終了する<ref>BSプレミアム2014年4月10日21時放送[[世界で一番美しい瞬間]]~純白のドレス舞う瞬間オーストリア・ウィーン</ref>
 
支配者が民衆のエネルギーを政治からダンスに向けさせる目的で催している、とする見解もあり、ダンスの裏で商談や縁談をまとめる機会にもされている。ダンス伴奏は[[ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団]]でダンス開幕午後10時に先立ち午後9時からテレビ放送される。[[視聴率]]は59パーセントでオーストリア人の274万人が視聴していて、る。近年は[[プラハ]]や[[米国]]にもオーパンバルのシステムが輸出され、ウィーンのダンス界の大物が指導に行っている。[[社交ダンス]]のメーン会場は5150人収容だが、地下と3階と6階は[[DJ]]のいる[[ディスコ]]会場で、[[カジノ]]開設され[[バー]]が数ヶ所あり、1階にカフェが開設される。収入は340万ユーロ、収益は110万ユーロ、料金は客席代がボックス席が18500ユーロ(2013年時130万円),入場料が250ユーロ、[[カクテル]]が14ユーロ、オーストリア産発泡ワインが1本158ユーロ、フランス産[[シャンパン]]が1杯30ユーロ、ソーセージ2本が9,5ユーロ、生牡蠣3個18ユーロ、その他の飲み物としてはグラス[[ビール]]、瓶ビール、[[ミネラルウォーター]]が用意されている<ref>野村三郎『ウィーン国立歌劇場 すみからすみまで』音楽之友社、2014年、250ページ~254ページ。</ref>。
 
==脚注==