「イ号一型丙自動追尾誘導弾」の版間の差分

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== 性能 ==
弾体は全長3.5 m、直径0.5 m、十字型に配置された主翼と尾翼を持つ。同時期に開発された誘導爆弾である[[イ号一型甲無線誘導弾|イ号一型甲]][[イ号一型乙無線誘導弾|イ号一型乙]]とは異なり、推進装置は有していない。実験の際には[[四式重爆撃機]]に搭載された。誘導装置として、砲火の衝撃波によって生じる3 - 5[[ヘルツ]]の音響[[高調波]]を搭載された[[マイクロフォン]]1個で捉えて進入方向を決定する衝撃感応[[ミサイルの誘導方式#ホーミング誘導|ホーミング]]装置が搭載されており、[[ファイア・アンド・フォーゲット|撃ち放し]]が可能だった。また、原型機には姿勢安定用のジャイロ6個が装備されており、改良試験機では1個が追加されて計7個となっている。
 
== 歴史 ==
[[1944年]](昭和19年)5月下旬、陸軍[[飛行第5戦隊 (日本軍)|飛行第5戦隊]]長高田勝重少佐らの敵艦船への特攻を受け、第一[[陸軍航空技術研究所]]の大森丈夫航技少佐と第二陸軍航空技術研究所の小笠満治少佐が「100%戦死する体当たり攻撃は技術者の怠慢を意味する不名誉なこと」として親子飛行機構想を提案したことでイ号の計画が進められ<ref>戦史叢書87巻 陸軍航空兵器の開発・生産・補給 458頁</ref>、同年春のうちに[[イ号一型甲無線誘導弾|イ号一型甲]][[イ号一型乙無線誘導弾|イ号一型乙]]とともに[[陸軍航空本部]]によって研究が開始された。
 
1944年9月5日、陸海民の科学技術の一体化を図るため、陸海技術運用委員会が設置され、研究の一つにイ号も含まれていた<ref>戦史叢書87巻 陸軍航空兵器の開発・生産・補給 457頁</ref>。
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== 関連項目 ==
* [[大日本帝国陸軍兵器一覧]]
* [[ケ号爆弾|ケ号自動吸着弾]]