「ドップラー効果」の版間の差分

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[[Image:Doppler effect diagrammatic.png|right|300px|thumb|赤い音源が左手に向かって等速で動いている場合。物体の前方の周波数は上がり、後方は下がる。前後以外の方向の周波数も変化している]]
[[Image:Tempo-spatial model of Doppler shift.png|thumb|300px|公式証明用の時空間モデル(≠原図)]]
'''ドップラー効果'''(ドップラーこうか、{{lang-en|doppler effect)effect}})<ref>日本超音波医学会では、Dopplerの{{IPA-en|ˈdɒplə}} に近い「ドプラ」と表記・発音する。</ref>またはドップラーシフト(doppler({{lang-en|doppler shift)shift}})とは、[[波動|波]]([[音|音波]]や[[電磁波]]など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な[[速度]]の存在によって、波の[[周波数]]が異なって観測される現象を言う。
 
== 概要 ==
発生源が近付く場合には波の振動が詰められて[[周波数]]が高くなり、逆に遠ざかる場合は振動が伸ばされて低くなる。例えば、[[救急車]]などが通り過ぎる際、近付くときにはサイレンの音が高く聞こえ、遠ざかる時には低く聞こえるのはこの現象によるものである。
 
音についてのこの現象は古くから知られていたが、[[オーストリア]]の物理学者、[[クリスチャン・ドップラー]]が速度と周波数の間の数学的な関係式を[[1842年]]に見出し、[[オランダ]]人の化学者・気象学者である[[クリストフ・ボイス・バロット]]([[:en:C.H.D._Buys_Ballot|Christophorus Buys-Ballot]]1817年10月10日-1890年2月3日)が[[1845年]]オランダの[[ユトレヒト]]で、列車に乗った[[トランペット奏者]]が[[ト (音名)|G]]の音を吹き続け、それを[[絶対音感]]を持った音楽家が聞いて[[音程]]が変化する事で証明を試みた。
 
観測者も音源も同一直線上を動き、音源S (Source)から観測者O (Observer)に向かう向きを正とすると、観測者に聞こえる音波の振動数は、