「言語的相対論」の版間の差分

 
[[ドイツ語圏]]ではヨハン・ゴットフリート・ヘルダーが、その『近代ドイツ文学断想Fragmente über die neuere deutsche Literatur』([[1766年]])で既に、諸言語をそれぞれの固有の文化生活を形成する力の一つとして見なしているが、言語的相対論の基本的な態度である。さらに、その後、フンボルトが『諸言語の民族的性格について』(1822)や『人間言語構造の多様性と人類の精神的発展へのその影響について Ueber die Verschiedenheit des menschlichen Sprachbaus und ihren Einfluss auf die geistige Entwicklung des Menschengeschlechts』 (1830-35年)を著し、ヴァイスゲルバーが『母語の言語学』(1963)の中で、母語が人間の精神内部に形成する中間世界について述べているのも、言語相対論の姿勢である。フランス語圏では近代言語学の祖であるソシュールの講義における受講学生たちがその後にまとめた『一般言語学講義』(1915)において述べられている[意義(仏:signification) に対する]価値(仏:valeur)としての概念が、諸言語間
で相違するものとしている。例としては仏のmoutonと英のsheepの間の相違が挙げられている。相違する価値がそれぞれ精神へ別個に及ぼす影響について語られてはいないが、それを受けた弟子のバイイは『一般言語学とフランス言語学』(1965)(1932)において、ドイツ語とフランス語の間の構造上の志向の差異を述べていて、それぞれの言語を話す主体の精神の働きの違いを推測させる。
 
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