「京阪式アクセント」の版間の差分

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== アクセント体系 ==
京阪式アクセントは、語頭が高い(高起式)か低い(低起式)かを区別し、さらに何拍目で下がるかを区別するアクセントである。下がり目の直前の拍をアクセント核と言う。アクセント核を{{下げ核|○}}で表し、高起式をHで、低起式をLで表すと、「{{高線|'''はな'''}}」(鼻)はH○○(下がり目なし)、「{{高線|'''お'''}}と」(音)はH{{下げ核|○}}○で、「あ{{高線|'''め'''}}ぇ」(雨)はL○{{下げ核|○}}である(「め」は拍内で下降する)。高起式は語頭が高く、語頭から下げ核まで平らに発音される(下げ核がなければ語末まで平ら)。低起式は語頭が低く、語頭以降は音が上昇する性質がある。[[上野善道]]はこの点を重視して、高起式を平進式、低起式を上昇式と呼んだぶ場合もある下の表の「木・手」類、「いつ・中」類のように、低起式での上昇の仕方には地域差がある(後述)。
 
京阪式アクセントの地域では一拍語は長音化する傾向がある。そのため、{{高線|'''かあ'''}}(蚊)、{{高線|'''な'''}}あ(名)、き{{高線|'''い'''}}(木)のように、助詞を付けなくても3つのアクセントの型(パターン)を区別できる。助詞が付いた場合も長音化することが多いが、長音化しない場合は{{高線|'''かが'''}}、{{高線|'''な'''}}が、き{{高線|'''が'''}}、のようになる。また、二拍名詞でも、低起式でアクセント核のない型(Lい{{高線|'''つ'''}})と最後の拍に核のある型(Lあ{{高線|'''め'''}}ぇ)では、後者に拍内の下降があることで、助詞を付けずに区別することができる。