「アランビック」の版間の差分

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[[File:Alambik1.jpg|thumb|200px|中世に描かれたアランビック蒸留器]]
[[Image:Alembics from Andreas Libavius Alchymia.png|thumb|200px|[[1606年]]に記された錬金術書に描かれた、さまざまな形状のアランビック]]
'''アランビック'''({{lang-en-short|Alembic}})は、チューブで接続された2つの容器からなる[[管]]で接続した蒸留器]]{{enlink|Still}}。[[錬金術]]において、化学物質を[[蒸留]]するために使用された。「アランビック」の語は一般的に蒸留装置全体を指して用いられるが、より厳密には、蒸留されるべき物質を蓄える[[フラスコ]]を'''ククルビット'''({{lang|en|cucurbit}} 蒸留瓶)と呼び、その上部に取り付けかぶせチューブのついた蓋(蒸留器の頭部 {{lang|en|still-head}})のことを'''アランビック'''と呼ぶ。ククルビットの中の液体を加熱・沸騰されることによって生じた蒸気は、頭部(アランビック)へと上昇して内壁によって冷却され、濃縮されて受けフラスコ ({{lang|en|receiving flask}}) の中に降下する仕組みである。ククルビットと頭部(アランビック)を一体化した器具を'''[[レトルト]]'''({{lang|en|retort}})と呼ぶ
 
蓋とフラスコを一体化させた器具は'''[[レトルト]]'''({{lang|en|retort}})と呼ぶ。アランビックの近代的な形は[[単式蒸留器]] ({{lang|en|pot still}}) であり、現代においても[[蒸留酒]]の製造に用いられている。
 
== 名称 ==