「花崗岩」の版間の差分

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花崗岩は[[造山帯]]か否かを問わず、[[大陸地殻]]の全域にわたって広く分布している。深成岩ゆえに地表に出ている部分よりも地下深くの方が広がっていると考えられ、[[大陸]]の表面を覆う比較的薄い[[堆積岩]]の下に横たわる基盤岩の大半を占めていると考えられている。これらの大規模なもの(100km<sup>2</sup>以上)を[[バソリス]](batholith、底盤)、100km<sup>2</sup>以下の比較的狭い範囲のものをストック(stock、[[岩株]])と呼んでいる。
 
花崗岩はおそらく[[完新世]]を除くあらゆる[[地質年代]]にわたって[[地殻]]に貫入してきた。世界的には[[先カンブリア時代]]に生成したものが多いようだが、[[日本]]では[[茨城県]][[日立市]]の[[カンブリア紀]]のものが最も古く、[[中生代]]に生成したものが最も広い面積を占める。日本の地表では、[[阿武隈高地]]、[[関東]]北部、[[飛騨山脈]]、[[木曽山脈]]、[[美濃高原]]、[[近畿地方]]中部、[[瀬戸内海]]から[[中国山地]]、[[北九州地方|北九州]]などに広く分布している。
 
このように花崗岩は地球上ではごくありふれた存在だが、[[太陽系]]の地球以外の岩石天体にはほとんど見出されない。花崗岩の形成に水の関与が必要で、[[海]]の存在する地球でのみ花崗岩が大量に作られてきたものと考えられている<ref>{{cite news