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Tsukana26 (会話 | 投稿記録)
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当初は鳴り物入りで開発されたPDWだが、暫くの間は各国軍での普及は進んでいなかった。最も大きな原因は専用の[[弾薬]]を使用することによる補給上の問題である。[[拳銃]]弾でさえ廃止する提案が聞かれる状況でPDW用の弾薬を新たに補給体系に加える決断をする軍は少なかった。
 
また、既存の銃と弾薬・構造・射撃感覚がまったく異なる上に、予備パーツにも共通性がないPDWは訓練や日常での運用整備にも問題がある。さらに、わざわざPDWを導入しなくても、その任務は専用の強装弾を使用した短機関銃や、[[アサルトライフル]]を短縮化した(当然弾薬もアサルトライフルと共用できる)[[カービン#現代のカービン|アサルトカービン]]のような既存の銃器で十分代行できるという事情があった。また、[[ボディアーマー]]が急速に進化してアサルトライフル弾さえも防ぐほどになり、肝心の殺傷力においてアサルトライフルに劣るPDWの存在意義が低下したこともあった。
 
しかし、[[2001年]]の[[アメリカ同時多発テロ事件]]以降、武装警察や[[特殊部隊]]向けのインドア戦闘で効果のある銃器の必要性が高まり、採用する各国軍や法執行機関などの公的機関も増えつつある。そして当初の上記に明示された仕様とは異なる「近接戦闘で弾数が多く、取り回しのしやすい高威力の銃器」という括りで、既存のストッピングパワーの強い弾丸の規格を利用した物や、既存の弾薬を使用する既存の銃器の改造・改良型にPDWの名称を冠して販売、採用するケースが増えてきている。