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*「アイダホ・[[レナペ|デラウェア族]]」
 
===「赤いナポレオン」とネペルセ族の部族逃避行===
[[ファイル:NezPercéCampaign1.jpg|thumb|left|200px|ネペルセ族のカナダへの絶望的な逃避行路。「戦争」とあるが、彼らは決して自分たちからは白人を攻撃しなかった]]
1868年8月12日、アイダホ州の[[ネ・ペルセ]]族と合衆国政府とで結ばれたインディアン条約は、合衆国とインディアン部族が最後に結んだ主権条約となった。1778年、[[デラウェア州]]の[[レナペ|デラウェア族]]と歴史上初の条約を締結してから、このネペルセ族との締結まで、合衆国がインディアン部族と結んだ条約はこの間370に上る。
 
1805年の「[[ルイス・クラーク探検隊]]」との接触で、白人と初めて出会ったネ・ペルセ族は、以後白人と友好関係を保ち、他部族から白人を保護し、キリスト教を受け入れた。しかし肥沃な土地を目当てにした入植者は激増する一方で、やがて彼らの保留地の7/8が剥奪されるに到った。この1868年の条約は、保留地の一部と引き換えに、彼らの故郷のワロワ峡谷の返還を約したものだったのだが、この峡谷で金鉱が見つかると、その後すぐにまた彼らの故郷ワロワ峡谷は没収されてしまった。
 
ペルセ族の南方のバンド700人は、州北方のラプワイにある保留地への強制移住を拒絶し、米国陸軍と戦闘になった。ネペルセ族は白人との戦いを避け、1877年6月にモンタナ州からカナダへと2700㎞、108日間の絶望的な部族亡命を試みた。当時カナダに亡命していた、[[スー族]]の[[シッティング・ブル]]たちを頼ったのである。
 
この逃避行は全米で新聞報道され、これを率いた[[w:Chief Joseph|ヒンマートーヤラケット酋長]](洗礼名ジョゼフ)は、その知略から「赤いナポレオン」と呼ばれるようになった。しかし彼らはモンタナ山中で米軍の追撃を受け、女子供も見境なしに虐殺された。無抵抗な赤ん坊は、銃尻や軍足で頭を叩き潰された。彼らはこうして亡命阻止され、[[カンザス州]]から[[インディアン準州]]へと引き回され、極寒の冬の中、毛布も与えられず、ここまでで部族員のうち幼い子供も含む432人が寒さと飢えのために死んだ。彼らは[[ワシントン州]]のコルビル・インディアン保留地に強制移住させられ、放置された。ジョゼフ酋長は[[セオドア・ルーズベルト]]大統領に直訴したが無視され、以後、彼ら南ネペルセ族がアイダホ州のワロワの故郷に還ることは許されなかった。
 
その3年後の1871年、合衆国政府は「合衆国はもうインディアン部族を独立国家とはみなさない。したがって今後はもう主権条約は結ばない」と宣言した。この時点で、全米のインディアン部族の領土(保留地)は総計51万㎢に過ぎず、合衆国政府は1778年から1868年の100年足らずの間に、インディアンから1億1000万エーカー(44万5200㎢)の土地を没収し、768万㎢の国土を手に入れていた。
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===インディアン・カジノ===
 
現在のところ、同州でインディアン部族が運営する「インディアンカジノ」は7軒。
 
2009年2月、ショーショーニー族&バンノック族の「ホール砦事務会議」は、「ホール砦のカジノ」のそばに計画していたカジノ、コンベンションセンター、ホテル、ゴルフ場、およびウォーターパークを備えた、9000万ドル級のカジノ施設の建設計画を再考すると公表した。前年のリーマン・ショックの影響による世界的不況の波は、各州の「インディアン・カジノ」にも及んでいる。
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**「クーテネイ川ホテル・カジノ&温泉」
|width="35%"|
*「ネペルセ族」
**「イツェ・イェ・イエ・カジノ」
**「澄んだ水の川のカジノ」
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|accessdate= 2010-11-30}}</ref>。
 
州内の多くの河川には水力発電所があり、発電量5億5,600万キロワット時は州内発電量の約4分の3に相当している。ワシントン州から天然ガスの[[パイプライン輸送|パイプライン]]が伸びてきており、州内で消費される天然ガスの大半を供給している。天然ガスの供給は全て州外の資源に頼っているが、天然ガス焚き火力発電所では1億2,700万キロワット時を発電しており、州内発電量の約10%になっている。石炭焚き火力発電と小さな風力発電が残りの発電量をまかなっている。州全体では7億3,900万キロワット時の電力を生産しているが、需要に応えるために電力の半分以上を輸入する必要がある<ref name="Idaho Energy Profile">{{cite web
|title = Idaho Energy Profile
|publisher=Energy Information Administration