「安楽椅子探偵」の版間の差分

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== 概要 ==
書斎の安楽椅子に深々と埋まりパイプをゆらしながら推理を巡らすというステレオタイプの作品も存在するが、実際に安楽椅子に座っていなくても、寝たきり(寝たきり[[探偵]]、[[ベッド・ディテクティヴ]])などの理由で行動が制限されている作品も含まれる。一般に「安楽椅子」の語は現場へ出向くことなく頭の中で推理するという意味合いでしかなく、データ(関係者の話や新聞記事、調書など)を基にして推理を展開するタイプの探偵は該当すると見なせる。ただし助手や部下などが捜査・犯人逮捕をして、主人公は部下らが得た情報をもとに部屋で推理のみを行うタイプは、これに含まれないことが多い。
 
安楽椅子探偵は原則として事件現場に向かわないため、視覚的観点から現場の空間把握や新証拠発見可能性などが著しく減少することになり、通常の推理と比べ著しく不利な立場にある。また、安楽椅子探偵の傾向として、自分の推理の正しさを自分から立証しようとしないという物があり、場合によっては探偵自身が「これはひとつの推論に過ぎない」などとして、真相はどうであったかは曖昧にしてしまうケースもままある。よって作品の出来映えには、論理的な破綻を読者に感じさせず、なおかつ予想外の驚きを与えるという相反する構成を要求される。