「スナドリネコ」の版間の差分

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== 形態 ==
[[File:Fishing&goldencatskulls.png|left|thumb|スナドリネコ(上)と、[[アジアゴールデンキャット]](下)の頭蓋骨のスケッチ([[レジナルド・インズ・ポコック]]作)]]
体の大きさはさまざまで、体長57-86cm、尾長25-33cm、体重5.5-8.0kg。インドに生息のものは体長80cm、尾長30cmほどあるが、インドネシアのものは体長65cm、尾長25cmほどしかない
 
体色は地色が灰褐色で黒褐色の斑点がある。指にはわずかながら水掻きがあり、若干の水生への適応が認められる。
インドに生息のものは体長80cm、尾長30cmほどあるが、インドネシアのものは体長65cm、尾長25cmほどしかない。
 
ネコ科動物では珍しく、[[鉤爪]](かぎづめ)を引っこめることができないが、これは爪を収めるための鞘(さや)の発達が悪い([[退化]]させている)からである。原始的形質を多く具える[[イリオモテヤマネコ]]や、平原の疾走型として特殊化の極みにある[[チーター]]も同様の特徴を持っているものの、直接の関連性は見られない。ベンガルヤマネコ属もしくはネコ属に属し、その祖先を共有するスナドリネコである。爪を収める鞘を具えた祖先を持つことに疑いの余地は無い。
体色は地色が灰褐色で黒褐色の斑点がある。
 
指にはわずかながら水掻きがあり、若干の水生への適応が認められる。
 
ネコ科動物では珍しく、[[鉤爪]](かぎづめ)を引っこめることができないが、これは爪を収めるための鞘(さや)の発達が悪い([[退化]]させている)からである。
 
原始的形質を多く具える[[イリオモテヤマネコ]]や、平原の疾走型として特殊化の極みにある[[チーター]]も同様の特徴を持っているものの、直接の関連性は見られない。
 
ベンガルヤマネコ属もしくはネコ属に属し、その祖先を共有するスナドリネコである。爪を収める鞘を具えた祖先を持つことに疑いの余地は無い。
 
== 生態 ==
泳ぎが上手く、[[カエル]]や[[ザリガニ]]、魚類、貝などを捕って食べる。また、陸上でも[[ネズミ]]類を捕食する。妊娠期間約63日。野生では4-6月に出産し、一回で1-4子を産む
 
また、陸上でも[[ネズミ]]類を捕食する。
 
妊娠期間約63日。野生では4-6月に出産し、一回で1-4子を産む。
 
== 生息地 ==
[[熱帯]]・[[亜熱帯]]地域の[[マングローブ]]および河川・[[沼沢地]]に生息する。インドネシアの[[スマトラ島]]・[[ジャワ島]]・[[バリ島]]と、インドシナ半島から中国南部・インドにかけての地域、および、[[スリランカ]]に分布。汚染、[[干拓]]、人間の移住などによってスナドリネコの住処となる沼沢地が減るにしたがって、個体数が減少している。
 
インドネシアの[[スマトラ島]]・[[ジャワ島]]・[[バリ島]]と、インドシナ半島から中国南部・インドにかけての地域、および、[[スリランカ]]に分布。
 
汚染、[[干拓]]、人間の移住などによってスナドリネコの住処となる沼沢地が減るにしたがって、個体数が減少している。
 
== 下位分類(亜種) ==