「ジェネシー (艦隊曳船)」の版間の差分

|[[1942年]][[5月5日]]にコレヒドールで沈没（ジェネシー）<br />[[1944年]][[11月6日]]に[[ルバング島]]近海で沈没（第107百七号哨戒艇）

|[[1945年]][[1月10日]]（第107百七号哨戒艇）<ref name="b">田村,130ページ</ref>

|688トン（ジェネシー）<br />1,190トン（第107百七号哨戒艇）<ref name="b">田村,130ページ</ref>

|兵科56名、機関科43名、工作科2名、衛生科1名、主計科5名（第107百七号哨戒艇）<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>

|50口径3インチ砲1門（ジェネシー）<br />短八糎高角砲1基、[[九六式二十五粍高角機銃]]3基、九四式爆雷投射機1基、爆雷投下軌条2基（第107百七号哨戒艇）<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>

'''ジェネシー''' ('''USS Genesee, AT-55''') は[[アメリカ海軍]]の[[タグボート|艦隊曳船]]。[[1942年]]（[[昭和]]17年）[[5月5日]]に[[コレヒドール]]で自沈。その後引き揚げられて日本の'''第107百七号哨戒艇'''（だいひゃくななごうしょうかいてい）となった。そして、[[1944年]]（昭和19年）[[11月6日]]に米軍機によって撃沈された。

==第107百七号哨戒艇として==

自沈したジェネシーは、[[大日本帝国海軍|日本海軍]]の手で引き揚げられた。復旧工事の後、1944年4月20日に日本海軍の艦籍に第107百七号哨戒艇として編入され、[[佐世保鎮守府]]所属とされた<ref name="b">田村,130ページ</ref>。しかし、何分沈没していた上に老朽艦だった故、艦籍編入後も各種工事や改修、乗組員の教育が行われた<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>。10月に一応の工事が終わり、10月13日に臨戦準備の傍らで公試運転を施行したが[[舵]]の動作が不良のため2日間で終わり、再び工事が行われた<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>。工事終了後、10月28日に引き渡し式が行われ、正式に就役した<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>。その後は[[多号作戦]]支援のため[[マニラ湾]]に出動して対潜哨戒を行った<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>。

11月5日朝、第107百七号哨戒艇は引き続き多号作戦支援任務中、[[ルバング島]]沖で[[第38任務部隊|第38・3任務群]]の[[F6F_(航空機)|F6Fヘルキャット]]16機の攻撃を受け、爆雷庫や烹炊所などに被弾し炎上、航行不能となった<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>。その後、[[第二八号型駆潜艇#同型艦|第53号駆潜艇]]の応援を得て消火し、夜を徹して応急修理に務めた後、人力操舵によって[[マニラ]]に向かったが<ref name="a">『第百七号哨戒艇戦時日誌』</ref>、翌6日朝、[[SB2C (航空機)|SB2Cヘルダイバー]]6機の攻撃を受け、艦橋と機関室に被弾して全艇が炎上し、{{coor dm|14|23|N|120|25|E|}}の地点でついに沈没した<ref>[http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/USN-Chron/USN-Chron-1944.html The Official Chronology of the U.S. Navy in World War II]</ref>。

*{{アジア歴史資料センター|C08030634100|第百七号哨戒艇『第百七号哨戒艇戦時日誌』（昭和19年6月29日～昭和19年11月6日　 第107号哨戒艇戦時日誌）　[[アジア歴史資料センター]] レファレンスコード：C08030634100（防衛省防衛研究所））}}