「三井三池炭鉱」の版間の差分

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世界遺産関連
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炭鉱関連の遺産が多数残っており、[[近代化遺産]]([[産業遺産]])の面からも注目されている。
 
[[2015年]]5月4日にイコモス(国際記念物遺跡会議)からユネスコへ世界遺産リストに記載勧告がなされ、同年7月の[[第39回世界遺産委員会]]にて[[文化遺産 (世界遺産)|世界文化遺産]]としての登録が決定した[[九州・山口の近代化産業遺産群|明治日本の産業革命遺産 製鉄・鋼、造船、石炭-産業]]の23構成資産には、三池炭鉱宮原(みやのはら)坑・万田(まんだ)坑や三池炭鉱専用鉄道敷跡が含まれている。
 
== 歴史 ==
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上記のようにいくつかの施設が保存・活用される一方で、閉山前後から所有者による諸施設の解体・撤去も進み、「社宅」と呼ばれた長屋形式の炭鉱住宅跡、炭鉱機械類の製作工場、三川坑の大部分の施設、三池炭鉱専用鉄道軌道、三池港で石炭を積載するローダ(特に、開発者である團琢磨の名を冠した「ダンクロ・ローダ」など)が次々と解体され、跡地に大型ショッピングモール等ができた。また、閉山時の人や資材の入昇坑口である有明坑跡は2006年3月、三井鉱山より民間会社に売却、その後メガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設計画に伴い、2本の立坑櫓が2012年に解体されたほか、三井鉱山は三池炭鉱専用鉄道敷跡や人工島(初島・三池島)を大牟田市に無償譲渡の打診をしたが、保守管理費用コストや固定資産税減収によって更なる財政負担を伴う可能性が高いため、2008年3月29日、大牟田市は無償譲渡を断ったことが報道された。2009年4月1日、三井鉱山株式会社は日本コークス工業株式会社と改名し、大牟田市内に残る三井鉱山直系の三池炭鉱に関連した事業部から「三井」の文字が消滅した。
 
なお、2006年11月には、九州地方知事会を中心とした6県8市の「世界文化遺産国内暫定一覧表への追加提案書」として文化庁へ提案された「[[九州・山口の近代化産業遺産群]]」の一部として、宮原坑跡・万田坑跡がリストアップされたが、この提案は2007年1月27日、文化庁発表により、「継続審議」となり、ひとまず世界遺産暫定リスト入りは見送られた。その後、三池炭鉱関連遺産は[[経済産業省]]が認定する[[近代化産業遺産]]に認定され、また、宮原坑跡・万田坑跡を含む「九州・山口の近代化産業遺産群」は2007年12月に6県11市により「世界文化遺産国内暫定一覧表への追加提案書」として再度文化庁に提出され、2008年9月26日、文化庁文化審議会文化財分科会にて世界遺産暫定一覧表へ記載することが適当であると判断され、2008年12月15日、政府が世界文化遺産暫定一覧表に記載することを決定し、2009年1月5日、ユネスコ世界文化遺産暫定リストに記載された。2015年に正式登録が決定した。
 
近年では、三池炭鉱関連の歴史を後世に伝えることを目的として、映画制作、報道、関連サイト、市民団体の動きが活発になってきている(外部リンク参照)。
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[[Category:三井グループの歴史|みいけたんこう]]
[[Category:三井鉱山|みいけたんこう]]
[[Category:明治日本の産業革命遺産]]