「ロシア高層アパート連続爆破事件」の版間の差分

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==リャザン事件==
 
[[9月22日]]、[[リャザン]]市の集合住宅の地下で、ナンバーの最後の2桁の部分に紙が貼ってある不審車に乗った男女3人を住民が目撃し警察に通報、駆け付けた地元警察が[[時限爆弾]]を発見する事件が発生した。警察の爆弾処理専門家は探知機で、非常に強力な軍用爆薬「[[トリメチレントリニトロアミン|RDX]]」反応を確認し、爆弾を処理。地元警察は非常線を張り道路と鉄道を封鎖した。通報した住民は「不審者3人は[[ロシア人]]だった。[[チェチェン人]]ではない。」と証言。その後、「リャザンから脱出できない」とモスクワへ長距離電話をかけた男の会話の一部を地元電話局のオペレータが偶然耳にし、警察に通報。警察が通話記録を調べたところ通話先はFSBだったことが判明した。[http://www.nationalreview.com/comment/comment-satter043002.asp]警察がその後逮捕した不審者2人は、モスクワからの命令により釈放された。[http://www.guardian.co.uk/Archive/Article/0,4273,3973053,00.html] 事件から2日後の24日、FSBの[[ニコライ・パトルシェフ]]長官(当時)は「訓練のために仕掛けたダミー爆弾。火薬のように見えた袋詰めの白い粉は[[砂糖]]だった。警察の[[爆発物探知機|爆薬探知機]]は故障していた。」と発表した。[http://otd9.jbbs.livedoor.jp/sfrangaku/bbs_tree?base=3385&range=1] しかし、爆弾処理に当たった警察の専門家は、事件の数ヶ月後、新聞社のインタビューで、「爆弾は間違いなく本物」「[[信管]]と時限発火装置は軍用」「探知機は間違いなく[[RDX]]反応を確認」「2万ドルもする爆薬探知機は世界クラス。命にかかわることなので専門家が日頃から厳重に点検・テストしており故障はありえない。」と証言した。FSBはアパート事件も[[マッチポンプ|自作自演]]ではないかとの疑いを持たれることになる。2000年1月18日付のモスクワの英字紙「[[モスクワタイムス]]」は、FSBがロシア人の反チェチェン感情を煽る目的で実行した可能性があると指摘した。
 
アパート爆破事件の直前に発生し、ロシア軍のチェチェン侵攻のきっかけとなったチェチェン武装勢力のダゲスタン共和国侵攻に関しては、過激派指導者[[シャミル・バサエフ]]が関与を認めているが、アパート爆破事件に関しては、バサエフは関与を否定している{{要出典|date=2011年8月|}}。