「ザハ・ハディッド」の版間の差分

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インテリアの仕事も多く、ロンドンの[[ミレニアム・ドーム]]の『マインド・ゾーン』の内装設計などが有名であるほか、東京・[[原美術館]]における[[ドイツ銀行]]コレクション展の展覧会場設計も行っていた。
 
[[2022 FIFAワールドカップ|2022年のFIFAワールドカップ]]で使用される[[カタール]]の新スタジアム「[[アル・ワクラ・スタジアム]]」を設計したが<ref>[http://www.designboom.com/architecture/zaha-hadid-discloses-qatar-2022-fifa-world-cup-stadium-design-11-18-2013/ zaha hadid discloses qatar 2022 FIFA world cup stadium design] designboom 2013年11月18日</ref>、その際、「[[女性器]]」のようなデザインだとして海外で話題にされてしまった。ザハの事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト」が2013年11月下旬に新スタジアムのコンセプト画像を公開し、カタールの伝統的な漁船「[[ダウ船]]」をイメージし、見た目の美しさだけでなく、現地の強烈な日差しにも耐えられるよう工夫してつくられた。しかし、一般の目には「ダウ船」には映らず。デザインが発表されるとインターネット上では「[[外陰部|女性器]]に似ている」として瞬く間に笑い話となってしまい、天井の中央に開いた[[]][[ひだ]]状の外壁、どれも[[膣|女性器]]に見えるという。外観がライトアップされ薄桃色に色づいていることも想像をかきたてる原因になっているとされた<ref name="jcast_qatar">[http://www.j-cast.com/2013/12/03190728.html?p=all カタールW杯スタジアムは「巨大な女性器」? 新国立競技場の建築家が茶化され激怒] J-CASTニュース 2013年12月3日</ref>。ブログサイト「Buzzfeed」がいち早く取り上げたのを皮切りに、その後、英紙「The Guardian」や、オピニオン雑誌「The Atlantic」のウェブサイトなどでも「[[Vagina]] Stadium([[膣|女性器]]スタジアム)」として報道。いくつかの深夜テレビでも報道された。風刺が得意の米テレビ番組「The Daily Show」では、米女性画家[[ジョージア・オキーフ]]氏の花をモチーフにした官能的な雰囲気の作品になぞらえて「the Georgia O'Keeffe of things you can walk inside(オキーフが描いた作品の中に歩いて入っていくようなものだ)」とジョークを飛ばされた<ref name="jcast_qatar"/>。ザハ本人も黙っておらず、米TIME誌に対し「彼らのナンセンスな意見には本当に戸惑っているの」「彼らが何て言っているかって?建物の穴が[[女性器]]に見えるってことばかりよ。ばかげているわ」と批判は全て男性がしているかのように語り、「もし仮に男性が設計したのなら、こんな[[卑猥]]な比較はされなかったでしょう」と付け加え、デザインの問題であるにも関わらず女性差別を受けたかの様な発言をしている。しかし、大衆の「[[膣|女性器]]に見える」という意見は変わらず、むしろ、火に油を注ぐ形となり、米ニューズウィークと合併したニュースサイト「デイリー・ビースト」では11月26日、「芸術作品の本質において、鑑賞者の反応は作家が伝えようとした意図と同様に重要である」と主張。最後には、[[外陰部|女性器]]に見えるという感想は誰も非難すべきものではないと結んでいる<ref name="jcast_qatar"/><ref>[http://news.infoseek.co.jp/article/20131203jcast20132190728?p=2]</ref>。
 
[[日本]]の[[新国立競技場]]([[ラグビーワールドカップ2019|2019年のラグビーワールドカップ]]および[[東京オリンピック (2020年)|2020年の東京オリンピック]]で使用される予定)のデザインは2012年11月に[[建築設計競技|コンペ]]([[安藤忠雄]]委員長)で選ばれ、[[カブトガニ]]や[[ヘルメット]]などに似た流線形の奇抜なフォルムでも注目された。しかし、あまりの巨大さから景観を損ねるという指摘、建設費が莫大過ぎるとして、各方面から批判が噴出。こうした声を受けて縮小計画が発表された。だが、それでも建設費は約1800億円、年間維持費は約41億円にものぼる見通しで、こちらでも問題が山積している<ref name="jcast_qatar"/>。2015年5月18日には新国立競技場の屋根が東京オリンピックに間に合わないという報道がされた<ref>[http://www.sankei.com/sports/news/150518/spo1505180032-n1.html 新国立競技場 東京五輪は屋根なしで実施、文科相が都に500億円負担要請] 産経新聞 2015年5月18日</ref>。なお今回、監修料13億円を支払うデザイン監修契約が[[日本スポーツ振興センター]](JSC)と結ばれたというが<ref>[http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/24516/ ラグビーW杯に間に合わない!?新国立“リスク判定”へ①]『東スポweb』2014年9月26日</ref>、[[芦原太郎]]([[日本建築家協会]]長)によると、あくまでも'''デザイン監修者'''としての参加であり、[[設計]]は日本の設計者が担当し、設計責任を負わない契約になっているという<ref>[http://www.umashi-kuni.com/ashihara.htm 2020東京デザインアドバイス機構の提案(要約) 芦原太郎氏] - 2020東京五輪・パラリンピックへ、そしてその後 シンポジウム「レガシー・プランを考える」2014年6月16日、東海大学校友会館(NPO法人 美し国づくり協会)</ref>。