「F-CK-1 (航空機)」の版間の差分

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経国の全体の設計は、ジェネラル・ダイナミクスが協力したこともあってF-16に類似している点が多く見られる。[[ブレンデッド・ウィング・ボディ]]、大型の[[ストレーキ]]、[[翼平面形#クリップド・デルタ翼|クリップド・デルタ]]形主翼が採用されている。
 
フライトコントロールはF-16と同様に[[フライ・バイ・ワイヤ|デジタル・フライ・バイ・ワイヤ]]で、操縦桿の配置もパイロットの脇に置かれる革新的なサイドスティック方式が採用されている。フラッペロン、全遊動式の[[水平尾翼]]、フルスパン前縁[[フラップ]]など、ほかにも特徴的な点でF-16の技術を取り入れている。アメリカ議会の圧力により大推力エンジンを採用できなかったため、アメリカ企業との合弁会社によって生産されているビジネス機用の[[ハネウェル TFE731|TFE731]]をベースに開発した軍用エンジン[[ハネウェル F124]]([[:en:Honeywell/ITEC_F124|en]])([[ハネウェル TFE731#派生機種|TFE1042-70]]) の[[アフターバーナー]]付きタイプであるF125[[ターボファンエンジン]] (A/B推力 41.14kN)を2発装備基搭載し、デジタル制御により高い整備性を誇る。双発機であることもあって、エアインテークはF-16とは異なり、楕円形のものがストレーキ下に一対ある。現代機の趨勢に従って高速度性能を切り捨てた設計であり、最高速度はマッハ2に届かない。
 
アメリカ議会の圧力により大推力エンジンを採用できず、もとは小型ビジネスジェット用エンジンを原型とするF125は、F-20が搭載する当時最新鋭の軍用エンジンである[[ゼネラル・エレクトリック_F404|GE製F404]]よりも推力重量比が小さく、パワープラントの性能は劣って。それでもコンパクトな設計により十分な動力性能が与えられているとされるが、自重・最大離陸重量・エンジン推力ともにF-20を多少は上回っているものの大して変わらず、カタログスペック上は有意な差があるわけではない。あえてアメリカ側の提案を「要求性能を満たさない」として採用せず本機を開発した意義は、少なくともF-20との比較における純粋な機体性能面では疑われる。しかし自国での開発・生産を実現した意義は大きく、F-16A/Bや[[ミラージュ2000 (戦闘機)|ミラージュ2000]]の採用が決定して以降も、引き続き本機の開発と生産が続行されることとなった。
 
コクピットには、[[ヘッドアップディスプレイ|HUD]]と左右両側に多機能ディスプレイが装備されている。[[射撃管制装置|FCSレーダー]]はF-20用のロッキード・マーチン[[AN/APG-67]](もともとは[[F-20]]専用に開発されたもの)をもとに開発されたマルチモード・[[ドップラー・レーダー#航空機用レーダー|パルス・ドップラー]]形式の金龍53型(GD-53/チンロン53)が装備される、このレーダは[[ルックダウン能力|ルックダウン]]・[[ルックダウン能力#シュートダウン能力|シュートダウン能力]]を備え、対空と対水上の2モードを有しており、複数目標の同時追跡能力と、その中の1目標に対する攻撃能力を持つ。捜索距離は約150kmといわれている。