「空気調和設備」の版間の差分

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===全空気方式===
全空気方式は、熱輸送に空気のみを用いるもので中央式の代表的なものである。[[劇場]]・[[体育館]]などの大空間に適する。[[ダクト]]と呼ばれる金属の筒で空気を輸送するのが一般的
[[ダクト]]と呼ばれる金属の筒で空気を輸送するのが一般的。
 
;特徴
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;主な方式
*単一ダクト方式 : ダクトが1つであるため、冷房・暖房の混在する用途には不向きである。
**定風量方式 : 一定風量を空調機から供給する方式。温度調節は送風温度の変更で行う。
**変風量方式 : 温度調節を風量変更で行う方式。VAV方式(variable (variable air volume system)system) と呼ぶこともある。
*二重ダクト方式 : 2:2つのダクトでそれぞれ温風・冷風を供給し混合することで温度調節を行うもの。混合損失で[[省エネルギー]]の面で問題があり、イニシャルコストも高いため、[[クリーンルーム]]や特殊環境試験装置など特殊用途に用いられている。
 
===水・空気方式===
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;主な方式
*[[ファンコイルユニット]]・単一ダクト併用方式 : [[熱交換器]]・[[送風機]]・[[エアフィルタ]]が内蔵された室内ユニットに冷水または温水を供給し、温度調節を行うもの。[[換気]]はダクトで行う。
*[[インダクションユニット]]方式 : [[熱交換器]]・[[エアフィルタ]]が内蔵された室内ユニットに、ダクトから圧力を高めた一次空気を吹き込み室内の空気を吸引し、供給する冷温水の量で温度調節を行うもの。各ユニットにダクトの接続が必要である。
 
===水方式===
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;主な方式
*ファンコイルユニット方式 : 熱交換器・送風機・エアフィルタが内蔵された室内ユニットに冷水または温水を供給し温度調節を行うもの。
*[[水熱源ヒートポンプパッケージ方式]] : 水熱源のヒートポンプエアコンを各空調箇所に分散配置するもの。
 
===冷媒方式===
熱輸送に[[冷媒]]配管を使用する[[エア・コンディショナー]]が代表的なものである。小型の建物では最も多く採用されている方式である。昨今は機器性能の向上、建築計画上の工夫により、大規模(延床面積7万m²)な事務所ビルでも採用事例がある。上記の他方式に比較し、COPが高く、最も省エネルギーを図れる。一方、個別分散型になるため、温度制御対象が小区画になり、温度制御が容易で、快適性が増すものの、維持管理対象が小型で多数分散し、個々の耐久性も中央式と比較し短いため、長期的な修繕、更新コストは高くなる傾向にある。
熱輸送に[[冷媒]]配管を使用する[[エア・コンディショナー]]が代表的なものである。
小型の建物では最も多く採用されている方式である。
昨今は機器性能の向上、建築計画上の工夫により、大規模(延床面積7万m²)な事務所ビルでも採用事例がある。
上記の他方式に比較し、COPが高く、最も省エネルギーを図れる。
一方、個別分散型になるため、温度制御対象が小区画になり、温度制御が容易で、快適性が増すものの、維持管理対象が小型で多数分散し、個々の耐久性も中央式と比較し
短いため、長期的な修繕、更新コストは高くなる傾向にある。
 
==構成要素==
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[[除湿機]]
*冷却式除湿機(過冷却による除湿方式)
*物理吸着式除湿機(全熱交換器ローターを用いた除湿方式/デシカント方式)
 
;[[配管]]
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==関連項目==
*[[熱源設備]] - [[地域熱供給]] - [[ボイラ]] - [[冷凍機]] - [[冷却塔]]
*[[空気調和]] : 目的
*[[空気調和工学]] : 熱量計算・快適性評価
*[[省エネルギー]]
*[[建築物環境衛生管理技術者]]([[特定建築物]]における空気調和、設備、環境衛生等に関する監督を行う者)