「腰痛」の版間の差分
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英語版Wikipedia 「Fear-avoidance Model」の概要の翻訳です。 2015年8月9日 AM0時15分:世界時 |
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人が腰部に急性の不快感や痛みを感じて、回避的行動によりその不快感や痛みを一時的に止めたとする。得られた無痛状態は、この回避行動を強化する。そして、腰部の異常に敏感になり、正のフィードバックがかかり、痛みを感じるレベルは引き下げられ、不快な刺激を除去するための回避行動は強化される。もし、人が痛みを不安なものではないととらえたり、一時的なものに過ぎないととらえるならば、痛みの状況は正しく把握され、痛みは軽快する<ref>[https://lirias.kuleuven.be/bitstream/123456789/26202/1/johan1.pdf The Fear-Avoidance Model of Musculoskeletal Pain: Current State of Scientific Evidence] J of Behav. Med Vol.30 No.1 2007</ref>。
回避的行動は、本来は健全なものであり、人が傷つくことを防ぐためのものである。しかし、急性の局所病変が治癒した後にも、人の活動を妨げるのであれば、それは有害なものになる。腰部に敏感になって体の動きが制限されると、組織の正常な機能が障害され、身体や精神に悪影響が及ぶ。もし、回避行動が強化されなくなれば、人は正のフィードバックによる悪循環を脱することができる。
1993年にWaddellらは、「不安-回避の思い込み質問紙」を作成した。この質問紙を用いた研究によれば、体を動かすことについての不安-回避の思い込みの有無は、労働喪失と強く相関している<ref>[http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/030439599390127B A Fear-Avoidance Beliefs Questionnaire (FABQ) and the role of fear-avoidance beliefs in chronic low back pain and disability] Pain Volume 52, Issue 2, February 1993, Pages 157–168</ref>。
==診断==
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