「ファブレス」の版間の差分

ファブレス業態の企業は、現在では[[コンピュータ]]、[[食品]]、[[玩具]]([[ホビー]])などさまざまな業種で見られるようになっている。
 
ファブレスが主流となっている業種の一つに半導体産業がある。主に半導体関連企業は従来、半導体設計とその製造を同じ企業内で行ってきた(AMDの創業者[[ジェリー・サンダース]]の有名な言葉に「ファブを持ってこそ真の男」がある)。しかし、半導体製造装置やその周辺設備の投資には莫大な費用がかかることや半導体製造企業各社が約4年に一度、一斉に行う[[シリコンサイクル]]と呼ばれる[[製造プロセス]]更新、投資のため減価償却期間が短いなど事業として成り立たせるための資金の調達が難しくなる傾向がある。このため製造設備を持たず、研究開発のみに従事する企業とすることでこれらを回避し比較的安定した事業を行うことができる。設計した半導体は、一般的な半導体総合企業やシリコン[[ファウンドリ]]とよばれる半導体製造専業企業に製造を委託する。これを開発設計から製造まで一貫してやる縦の分業に対して、横の分業という。
 
ファブレスという業態は製造業として分類されるものの基準はあいまいで、海外から買い入れた製品に自社のJANコードを添付しただけの卸業者がファブレス企業として製造業を称することも可能である<ref>牧ノブユキの「ワークアラウンド」: [http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1006/25/news049.html その新製品が“オリジナル”って本当ですか] - ITmedia +D</ref>。ファブレス企業であるメルコは工場を有していないという理由から店頭市場公開時に製造業ではなく商社として分類されかけたが、社長の説明の末製造業コードを得ることができた<ref name="buffalo">江畑徹 “[http://buffalo.jp/saiyo/jump/pdf-link02.html アントレプレナー(起業家)メルコ・牧 誠]” - 同志社ビジネスケース 05-09</ref>。[[総務省]]の[[日本標準産業分類]]では『(2) 製造問屋(自らは製造を行わないで、自己の所有に属する原材料を下請工場などに支給して製品をつくらせ、これを自己の名称で卸売するもの)』という業種は卸売業に分類される<ref>日本標準産業分類 説明及び内容例示: [http://www.stat.go.jp/index/seido/sangyo/pdf/19san3i.pdf 大分類I―卸売業,小売業] - 総務省統計局</ref>。[[日本銀行]]調査統計局は『ファブレスメーカー(卸売りを主にするもの)』を卸売業かその他サービスとして分類している<ref>[http://www.boj.or.jp/statistics/outline/notice_2009/data/ntgyo05.pdf 「貸出先別貸出金(四半期調査)」等における業種分類の見直しについて] - 日本銀行調査統計局</ref><ref>[http://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/data/exmoney.pdf 金融統計調査表の記入要領] - 日本銀行調査統計局</ref>。
匿名利用者