「哲学の慰め」の版間の差分

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{{cquote|[[プラトン]]や[[マルクス・トゥッリウス・キケロ|トゥッリウス]]を読む合間に読むにはふさわしくない大著 -- <small>[[エドワード・ギボン]]</small><ref>[[エドワード・ギボン]]の『[[ローマ帝国衰亡史]]』</ref>}}
 
『哲学の慰め』は[[東ゴート王国]][[テオドリック王]]治下で[[反逆罪]]に問われ収監されていたボエティウスが判決を―そして最終的には恐ろしい処刑を―待っている間に書いた。ボエティウスは非常に高い地位に就いていたが、反逆罪により罷免された。このことがきっかけとなって本書は生まれている。神によって統治された世界にどうして悪が存在できるのか({{仮リンク|[[神義論|en|theodicy}}]]の問題)、あるいは神や幸福の本性を考慮するとどうして気まぐれな運命の中で幸福が得られるのか、といった問題が本書で扱われているのはそうした事情を反映している。
 
神に関する言及はしばしばなされているものの、本書は厳密には[[キリスト教]]的ではない。関連性があるとしばしば推測されているが、実際にはイエス・キリストやキリスト教に対する言及はない。ただ、神は永遠にして全知全能であるだけでなく全ての善性の起源として荒らされている。