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[[火薬]]の発明後は前装式の[[大砲]]が[[城塞]]などに対して砲撃を加えた。その後、砲撃は、砲の性能向上や[[砲弾]]の性能向上によって威力を増していった。しかし、最初期の砲弾は、[[炸薬]]が詰められていない実体弾または実体弾の集合物を飛ばすだけで、炸裂による爆風の射入、広範囲の焼夷効果、生成破片の投射などは期待できず、直撃した目標しか破壊できなかった。そのため[[歩兵]]の集団に対しては限定的な効果しか持たなかった。歩兵に対する砲撃として効果のある[[ぶどう弾]]や[[散弾]]が開発されたものの、これらの弾種は精度・射程の問題から至近距離でしか使用できなかった。19世紀頃までの大砲は、最前線に近い場所に展開し、目視で砲撃を行っていた。
 
[[第一次世界大戦]]ごろまでに砲は様々な発明により進化した。[[製錬]]技術の進化、砲架の軽量化、[[銃砲身|砲身]]の強化、[[ライフリング]]の登場、後装化、[[駐退器#復座器|駐退復座器]]の装備、金属[[薬莢]]の発明、無煙薬の登場である。砲は長距離射撃の技術と運用法が確立され、砲撃による死傷者が急増し始めた。[[榴散弾]]の発明によって、広範囲に破片を撒き散らし、多くの人間を殺傷できるようなった。また、電信の発明により、砲から目視できない距離でも、戦線からの情報をもとに長距離砲撃を行うことが可能になった。これは、前進観測兵が敵前線の様子を観察し、後方に配置された味方砲兵陣地からの砲撃と着弾を観測して方位と誤差を報告、[[砲兵]]部隊はこのデータを元に修正を行い、効力射を得るものである。[[榴弾]]による長距離砲撃は現代でも最も基本的な砲撃といえる。現代の砲兵は榴弾を[[信管|時限信管]]や[[近接信管]]によって空中炸裂させる[[曳火]]射撃を行い、生成破片を広範囲に投射し、広く地上の[[装甲|非装甲]]目標を攻撃することができる。
 
== 関連項目 ==