「ヘヴィメタル」の版間の差分

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=== 2000年代以降のヘヴィメタル ===
1990年代後半のヨーロッパでは、デスメタルに叙情的なメロディを取り入れた[[メロディックデスメタル]]、[[ゴシック・ロック]]のサウンドや[[ゴス (サブカルチャー)|ゴスファッション]]を取り入れた[[ゴシックメタル]]、ヘヴィメタル的な要素を守りつつも[[ニュースクール・ハードコア]]に接近した[[メタルコア]]、など、新たな動きが生み出されていった。また、ヘヴィメタルと[[電子音楽]]との融合は90年代初頭の[[インダストリアル・メタル]]など過去から行われていたが、2000年代に入ってパソコンの普及が進んだことから、[[テクノ]]、[[エレクトロニカ]]、[[トランス]]、[[ダブステップ]]などの要素を取り入れたメタルバンドも現れるようになっている。このようなサブジャンル化([[#ヘヴィメタルのサブジャンル|後述]])は現在も止まることなく進んでいる。<br>
この流れから、2000年代は[[スリップノット]]による[[ニューメタル]]と呼ばれる動きの台頭や、[[リンキンパーク]]などが、DJを含めた新しいスタイルの演奏に影響を与えた。これにより若者を中心に圧倒的な注目を集め、伝統的なヘヴィメタルと一線を画していった。
 
こうしてヘヴィメタルのスタイルは分散化が進み、空洞化したヘヴィメタルは王道を失っていた。そこへ(再び)現れたのが、1980年代のヘヴィメタルを支えた[[クラシック・メタル]]の王者である[[ジューダス・プリースト]]や[[アイアン・メイデン]]らであった。黄金期のラインナップで再興した彼らは新たなアルバムの発売やツアーなど精力的な活動を行い、メタルシーンの活性化に貢献した。シャロン・オズボーンもまたこうした動きを見逃さず、これらの大御所バンドはもちろん、新旧問わず活躍しているバンドが多数参加する一大イベント「オズフェスト」を毎年の定例イベントとして仕上げていった。
 
折から音楽業界全体に「再結成ブーム」が到来していることもあり、ベテランバンドの再結成・再編成は止まるところを知らない。特に[[モトリー・クルー]]や[[ヨーロッパ (バンド)|ヨーロッパ]]、[[ホワイトスネイク]]などは反響を呼び、再結成ツアーが成功を収めた。[[ジャパニーズ・メタル]]においても[[LOUDNESS|ラウドネス]]がオリジナルメンバーに戻ったり、[[EARTHSHAKER|アースシェイカー]]や[[ANTHEM]]、[[BOWWOW]]に[[SHOW-YA]]等が再結成したりするなど、同じような現象が起きている。<br>一方で[[スリップノット]]がKnotfestを主催して親交のあるメタルバンドと世界規模のツアーを実現するなど、新しい世代による業界活動も精力的に行われている。
 
アメリカの調査会社NPDによると、2006年に前年と比較して最も市場が成長したロック系音楽ジャンルはハードロック/ヘヴィメタルとなっている。