「交響曲第4番 (メンデルスゾーン)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
33行目:
== 楽曲構成 ==
=== 第1楽章 Allegro vivace - Più animato poco a poco ===
[[イ長調]] 6/8拍子 [[ソナタ形式]](提示部反復指定あり)
 
木管の軽快な刻みによる2小節の序奏に乗ってヴァイオリンの生き生きとした第1主題が提示されて曲は始まる。第1主題の動機が60小節にわたり展開され、さらに50小節あまりの経過句が続いてから、ホ長調の第2主題がファゴットとクラリネットに落ち着いた表情で提示される。第2主題が発展した後、第1主題による小結尾が続く。提示部は反復指定があり、小結尾の末に反復用の経過句まで書かれているが、反復されない演奏も多い。小結尾の最後の短い経過句は省略されて展開部に入る。展開部は提示部の経過句から派生した新しい主題によるフーガで始まり、これに第1主題の動機が対位法的に絡む。これが発展してクライマックスを形成して、一旦静まった後、型どおりの再現部に入る。[[コーダ (音楽)|コーダ]]はヴァイオリンとフルートが新たな旋律を示し、展開部の新しい主題と第1主題の動機が組み合わされていく。スタッカートの三連音の朗らかな走句により曲は終わる。楽章全体を通じて沸き立つような躍動感が印象的である。
 
=== 第2楽章 Andante con moto ===