「運動星団」の版間の差分

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空間的なまとまりを持った集団としては観測されず、[[固有運動]]、年齢、[[化学組成]]の共通性から、初めて共通の起源を持つ恒星の集団として認知される場合、この呼称が用いられる。
 
現在では広く知られているように、[[銀河円盤]]で形成される[[星の種族|種族I]]の恒星のほとんどは、分子雲の中で形成される。同時期に形成されたこれらの恒星は、通常数十から数千の恒星で構成される[[散開星団]]を形成するが、これらの星団は時間の経過とともに徐々に分解していく。星団のコアから分離した恒星の集団は、その星団の[[アソシエーション (天文学)|アソシエーション]] (stellar association ; 訳語で'''星群落'''とも言う) と呼ばれる。この星団の残滓が、ある程度まとまりを持った集団として、銀河の中をそれに属さない恒星と混じり合った状態で運動している場合が運動星団である。運動星団は、[[HR 1614]]運動星団のように20億歳と古い場合も、[[かじき座AB星]] (AB Doradus) 運動星団のように、わずか5000万歳と若い場合もある。
 
運動星団に属する恒星は、同じガス雲の中の近い領域でほぼ同時期に形成されたので、後で[[潮汐力]]により離れ離れにされたとしても、ほぼ同じ年齢、[[金属量 (天文)|金属量]]、および運動 ([[視線速度]]と[[固有運動]])といった共通する特性を持つ。天文学者たちはこれらの特性から、ある恒星が運動星団かそのアソシエーションに属するか否かを決定できる。 <ref>{{cite journal