「Motion JPEG」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎関連項目: リンク修正
用途を節分けほか。
20行目:
それぞれの[[コマ (映画・漫画)|フレーム]]を[[JPEG]]形式で圧縮/伸長し、連続でこれを表示することで動画としている。
 
同じくJPEGを発展させた動画圧縮形式として知られる[[MPEG-1|MPEG]]はJPEGの2次元圧縮だけでなく時間軸すなわちフレーム間を含めた3次元の圧縮方式であるのに対し、Motion JPEGではフレーム間の圧縮を行わない。音声ストリーム等を別とすれば、ファイルの実態は1コマ毎に静止画JPEGと同様の構造となる。そのため同じ[[フレームレート]]であればMPEGよりは圧縮率が低くなるものの、激しい動きでもMPEGほど乱れない動画を作ることができた。逆に一方でフレームレートを下げれば動きの滑らかが比較的ダイレクトにファイルサイズに反映は失われるため、フレームレートを犠牲応じダイレクトにファイルサイズを減少させることできた。また圧縮・展開が容易で、ソフトウェアやハードウェアのパワーをMPEGほど必要とはしない。さらに任意のフレームを切り出すことができるので、編集を容易に行うことができる。
 
そのような扱いやすさを備える汎用の規格であることに加え、当時のマシンパワーでも圧縮率と画質をそれなりに両立できたことから、少なくとも1997年ごろまでは'''もっとも実用的な動画圧縮方式'''と言われていた<ref>[[グラスバレー (企業)|グラスバレー]](旧カノープス)が提供しているMotion JPEGコーデック[http://pro.grassvalley.jp/download/mjpgpbk.htm]のREADME.TXTより。</ref>。このため例えば当時の家庭用テレビゲーム機にも採用されており、動画再生機能を売りとした[[PC-FX]]にMotion JPEGデコーダが搭載されたほか、初代[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]の動画再生形式としてもサポートされた。これらと同時期の競合機[[セガサターン]]は[[Cinepak]]を採用していた<!--(後に専用ハードウエアの増設によりMPEGにも対応したが、対応ソフトは限られた)-->ため、アニメ系ゲームなどにおける動画の扱いでアドバンテージがあった。また、後年には[[Wii]]の[[写真チャンネル]]の動画形式としてもMotion JPEGが採用されている
 
当時は特にビデオキャプチャーカードの出力形式として利用されることが多かったが、マシンパワーやハードウェアの進歩により、次第に[[H.264|MPEG-4 AVC]]にその地位を明け渡した。そのためにパソコン上で記録するために用いられることは少なくなったが、JPEG変換処理能力が高い[[デジタルカメラ]]や[[デジタルフォトフレーム]]での録画、再生用として利用が続いた。
 
[[コンテナフォーマット|コンテナ形式]]には[[Audio Video Interleave|AVI]]と[[QuickTime|MOV]]があり統一されていない。[[QuickTime|QuickTime Player]]などで再生可能なほか、Windowsでは[[コーデック]]をインストールすることで[[Windows Media Player|メディアプレーヤー]]でも再生できた。
 
近年では、[[JPEG 2000|Motion JPEG 2000]]や[[JPEG XR|Motion JPEG XR]]といった高性能な動画形式も開発されている。
 
== 用途 ==
当時は特にビデオキャプチャーカードの出力形式として利用されることが多かったが、マシンパワーやハードウェアの進歩により、次第に[[H.264|MPEG-4 AVC]]にその地位を明け渡した。そのためにパソコン上で記録するために用いられることは少なくなったが、JPEG変換処理能力が高い[[デジタルカメラ]]や[[デジタルフォトフレーム]]での録画、再生用として利用が続いた。
 
当時の家庭用テレビゲーム機にも採用されており、動画再生機能を売りとした[[PC-FX]]にMotion JPEGデコーダが搭載されたほか、初代[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]の動画再生形式としてもサポートされた。これらと同時期の競合機[[セガサターン]]は[[Cinepak]]を採用していた<!--(後に専用ハードウエアの増設によりMPEGにも対応したが、対応ソフトは限られた)-->ため、アニメ系ゲームなどにおける動画の扱いでアドバンテージがあった。また、後年には[[Wii]]の[[写真チャンネル]]の動画形式としてもMotion JPEGが採用されている。
 
== 脚注 ==