「ヘイロタイ」の版間の差分

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ヘイロタイは家族を持つことは許されたが、代々奴隷身分を引き継ぎ土地に縛られ農業に従事し、主人であるスパルタ人に収穫物の一部を貢納した。
 
約5万人(市民とその家族)のスパルタ人に対し約10万人のヘイロタイが存在したため、スパルタ人は常にヘイロタイによる反乱に神経をとがらせた。その結果スパルタは市民皆兵の軍国主義政策を採用し強力な軍隊を保持したのである。[[紀元前479年]]のプラタイアイへの出兵にさいしてはスパルタ人1人に対してヘイロタイ7名が従卒と輜重兵として参加した。ヘイロタイは危険な分遣作戦に好んで使われ、だいたい躊躇なく見捨てられたという。
 
スパルタ人はヘイロタイに対する不満分子の定期的な摘発([[紀元前397年]]キナドンの謀反など)、また、軍事教練の一環としてスパルタ人の若者のヘイロタイに対するテロ行為(Krypteia)を奨励して恐怖支配を徹底した。またヘイロタイにたいする殺戮を正当化するため、毎年就任するエポロス(定員5人の行政長官)<!--エポロイ-->がヘイロタイに対して宣戦を布告した。[[ペロポネソス戦争]]の重大な時期であった[[紀元前424年]]には、もっとも有能で自由を熱望していると思われた約2000名のヘイロタイが探知され、これらの人々はすべて消されたのである。