「ガンダム Gのレコンギスタ」の版間の差分

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[[富野由悠季]]が『[[∀ガンダム]]』以来15年ぶり、短編CG作品を含めると『[[リング・オブ・ガンダム]]』以来5年ぶりに『ガンダムシリーズ』の制作に携わった、テレビシリーズアニメ作品。
 
物語の舞台は『[[機動戦士ガンダム]]』などの「{{読み仮名|[[宇宙世紀]]|ユニバーサル・センチュリー}}」の延長上の未来「'''リギルド・センチュリー'''({{En|Regild Century}})」で、「[[モビルスーツ]](MS)」や「[[ミノフスキー粒子]]」など宇宙世紀シリーズと共通の技術や設定が登場する。
 
=== トピックス ===
タイトル内の「G」には、「ガンダム」という意味も含まれるが、「Ground(大地)」が最も大きな意味となっている。「レコンギスタ」は「[[レコンキスタ]](スペイン語で復権・再征服の意)」からの造語で、“キ”の部分を“ギ”に変えたのは、タイトルに濁点と「ン」を入れなければ、タイトルに力強さがなくヒットしないという見解・ジンクスに因る<ref name ="mynavi"/>。
 
ガンダム30分テレビシリーズ作品としては、初の[[深夜]]枠([[深夜アニメ]])としての本放送作品であるが、監督を務める富野は本作を主人公ベルリとアイーダが地球⇒月周辺⇒金星方面へと旅立ち帰ってくる「'''[[ロードムービー|ロードピクチャー]]'''('''冒険譚''')」であると評しており<ref name="NT20149">『月刊ニュータイプ』2014年9月号 富野由悠季総監督ロングインタビュー。</ref>、新しい世代の子供たちに見て欲しい作品であると強調していた<ref name ="mynavi">[http://news.mynavi.jp/news/2014/03/20/607/ 富野由悠季監督の最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』は「子供たちに見せたい物語」] [[マイナビ]]ニュース 2014年3月20日、同12月14日閲覧。</ref>。中でも特に小学校高学年~中学生に観てほしいとしており、その理由は「一番、世間というものがわかってきて、疑問を感じる時期だから」とのこと<ref name="pan"/>。また同時に「子供に観てもらいたい作品ですが、子供アニメにしているつもりはありません」とも述べていた<ref>『月刊ガンダムエース』2014年11月号 特別付録「ガンダム Gのレコンギスタ&富野インタビューセレクション」25頁。</ref>。これらの発言意図について、プロデューサーの小形尚弘は、「子供に見て欲しい作品=分かりやすい作品」という意味ではなく、疑問を感じさせる機構を作中に多く配置し、将来の成長と生活の中からその答えを見つけて欲しいという、老人から孫世代への願いであると解説した<ref name="GMG2015haru">『グレートメカニックG』2015 SPRING「小形尚弘インタビュー」14-19頁。</ref>。
その一方で富野は、本作の対象視聴者層は10~15歳であると述べ、それ以上の年齢の人は本作を見ても「役に立たない」と答えている<ref>[https://akiba-souken.com/article/21122/?page=2 『大人が「G-レコ」を見る必要はない! 「ガンダム Gのレコンギスタ」富野由悠季に直撃取材』](2014年08月15日 アキバ総研)2015年8月24日閲覧。</ref>。さらに本作を10~12歳の子供達に見てもらえるように王道のエンターテイメントとして作り、そのために韓国ドラマなどを参考にした設定を盛り込んだと述べている<ref name="NT20149">『月刊ニュータイプ』2014年9月号 富野由悠季総監督ロングインタビュー。</ref>。
 
技術文明の頂点を極めながら、宇宙戦争の歴史となり人類が滅亡しかけた「'''宇宙世紀'''('''U.C.''')」が終焉し千年。生き残った人々は「'''リギルド・センチュリー'''('''R.C.''')」という新たな世紀を迎え、技術進歩に自ら制限をかけることで再び繁栄を始めていた。
 
前世紀の遺物・[[軌道エレベータ]]の'''キャピタル・タワー'''は、宇宙から供給される唯一のエネルギー源'''フォトン・バッテリー'''を地球に搬入する唯一の経路として神聖視され、慎重に復元・維持されていた。かつて南米と呼ばれたエルライド大陸にある地球側基地とその周辺'''キャピタル・テリトリィ'''は、世界的な「聖地」となっていた。また世界的宗教「スコード教」は宇宙からの恵みへの感謝と技術の発展・進歩を禁じているからこそ現在の平和と繁栄があると説き、人々に浸透していた。
 
一方、かつて「北米」と呼ばれたアメリア大陸の国家「'''アメリア'''」と、かつての欧州地域の国家「'''ゴンドワン'''」とは、あたかも旧世紀以前のような大陸間戦争を始めていた。彼等はより強力な武装を求め、禁忌である封印された宇宙世紀時代の技術を、「'''ヘルメスの薔薇の設計図'''」と呼ばれる密かに流通していた技術データベースから採掘・復元し始めてしまう。アメリアはいち早く宇宙戦艦を試作建造するが、国際会議の反発に遭い解体廃棄したと発表する。だが密かに諜報独立部隊である「'''海賊部隊'''」に与えて運用を開始し、タワーからフォトン・バッテリーを強奪するなどの作戦を行わせ、宇宙技術の運用ノウハウを蓄積する。キャピタル側は従来の自衛組織'''キャピタル・ガード'''による警備体制や装備見直しを迫られ、対外対抗組織「'''キャピタル・アーミィ'''」設立や対抗技術の導入検討を始める。また、アメリアはこれも「禁忌破り」である天体観測によって月周辺の小天体の活発化を知り、「宇宙からの脅威」が来襲する可能性について憂慮しはじめる。
: R.C.1014年。所属不明の謎のMSが宇宙よりキャピタル・テリトリィに降下して来た。それを正式発足直前のキャピタル・アーミィ(以下「アーミィ」と略す)のMS隊と海賊部隊のMS隊は確保を巡って競り合った。謎のMSは海賊部隊が、脱出したパイロットの少女はアーミィが確保した。MSは海賊部隊に「'''G-セルフ'''」と名づけられ、記憶を失っていたパイロットの少女はアーミィに「'''ラライヤ・マンディ'''」と仮の名を与えられた。
: 1週間後、ベルリ・ゼナム等キャピタル・ガードの候補生達は、軌道エレベータでの宇宙実習中に突然、海賊部隊が操縦する「G-セルフ」の襲撃を受ける。エレベータにはラライヤも同乗していたが、何故かG-セルフを見て取り乱す。作業用MS'''レクテン'''で応戦したベルリ等は巧みな操縦と連携でG-セルフの鹵獲に成功する。G-セルフのパイロットは'''アイーダ・レイハントン'''と名乗る少女だった。ベルリは彼女に不思議な感覚を覚える。そして海賊部隊では唯一アイーダしか認証しなかったG-セルフは、何故かベルリを認証し「Gメタル」を発行、パイロットと認識してしまう。
: ラライヤはベルリの友達のチアリーダーである'''ノレド・ナグ'''通う「セントフラワー学園」に編入された。ベルリは国賓歓迎式典の警護に借り出されたが、最中に海賊部隊の'''カーヒル・セイント'''率いるMS部隊がアイーダとG-セルフ奪還のため、テリトリィを襲った。ベルリは幽閉されているアイーダを助け出そうと、先輩'''ルイン・リー'''と共に救出に走る。ラライヤを連れたノレドとルインのガールフレンド'''マニィ・アンバサダ'''も後を追う。ベルリはアイーダをなんとか救出したが、キャピタル・ガードの指示でG-セルフへ搭乗させられ、直後にカーヒルの激しい攻撃を受ける。同乗しているアイーダを守ろうと応戦したベルリは、カーヒル機のコクピットを撃ち抜いてしまう。カーヒルはアイーダの想い人<ref name="レコンペディア"/>だった。アイーダはベルリにカーヒルを返せと訴える。キャピタル・ガード調査部の'''クンパ・ルシータ'''が現れ、アイーダとラライヤの身柄を確保し、G-セルフも接収した。
: 翌朝、海賊部隊所属の'''クリム・ニック'''はMS'''モンテーロ'''単機で再度アイーダ救出の奇襲をかける。クンパの計らいでG-セルフに触れる機会を得たアイーダはベルリ、ラライヤ、ノレドを乗せたままG-セルフを発進させる。ガードの教官でアーミィの一員でもある'''デレンセン・サマター'''がMS'''カットシー'''で迎撃したが、アイーダはクリムと合流するや、戦闘を避け撤退するよう指示し、ベルリ達を乗せたまま、G-セルフとモンテーロはカリブ海の海賊部隊の基地へと帰還する。
: アイーダは海賊部隊で姫と呼ばれる特別な存在だった。同部隊の戦艦'''メガファウナ'''艦長の'''ドニエル・トス'''はアイーダが連れ帰った人質3名を尋問するが処遇に窮した。クリムは好奇心からベルリにG-セルフを操縦させ、ベルリは指示通り動かしてみせる。そこへ正式発足したアーミィのカットシーの編隊がベルリ等人質の解放を求めて飛来した。ベルリはカーヒルを殺したせめてもの償い代わりに艦は守るとアイーダへ宣言し、G-セルフで飛び出す。海賊部隊はノレドとラライヤを人質として担保しベルリを送り出す。ベルリは交渉を求めてカットシーへ接近したが、クリムの介入により会話は果たせず、防戦戦闘を強いられる。3機のカットシーの攻撃に囲まれ窮地に陥ったベルリが「スコード!」と祈りの言葉を叫ぶと首に掛けていたGメタルが共鳴、G-セルフに搭載された特定の者を護るための自動防衛機能が働き、機体の表面からフォトン・シールドを発生させ<ref name="GA2015-6"/>、周囲の敵MSのビーム・サーベルのビーム刃を押し退け、ビーム・ライフルを歪曲させた。想定外の反撃にカットシーを率いていたデレンセンは撤退を指示した。
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