「オウム」の版間の差分

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{{生物分類表
|色 = 動物界
| 名称 = 鸚鵡(オウム)
| 画像 = [[ファイル:Eolophus roseicapilla -Wamboin, NSW, Australia -adult-8-2cp.jpg|220px]]
| 画像キャプション = [[オーストラリア]]の[[モモイロインコ]]
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[[File:Cockatoo distribution.png|alt= Map showing southeastern Asia, Australia, Melanesia, and New Zealand. Islands in the Philippines and eastern Indonesia are colored red, east to the Solomon Islands, as is Australia with Tasmania. New Caledonia is colored blue.|thumb|right|現在のオウムの生息地を赤で<br>近年化石が発見された場所を青で<br>それぞれ示す。]]
 
'''オウム'''(鸚鵡, 鸚䳇(母+鳥))は、[[オウム目]]オウム科に属する21[[種 (分類学)|種]]の[[鳥]]の総称である。[[インコ]]科(''Psittacidae'', true parrots) 、{{仮リンク|深山鸚鵡(ミヤマオウム)科|en|New Zealand parrot}}、[[ニュージーランド]]産の大型のインコ)とともに[[オウム目]] (''Psittaciformes'') を構成する<ref name=ishokuju/>。現存するオウム目の系統の多くは、さまざまな面で解明されていない。しかしながら、オウム科を独立した科として位置づけることは、広く認められている。オウム科は[[オーストラレーシア]]に分布しており、その範囲は[[フィリピン]]、[[ワラセア]]の[[インドネシア]]諸島東部から[[ニューギニア島]]、[[ソロモン諸島]]および[[オーストラリア]]に及ぶ。英語名 "Cockatoo"は、この鳥のマレー語での名前である "kaka(k)ktua" に由来している(''[[:en:kaka (bird)|kaka]]'' "インコ"+ tuwah あるいは"姉妹" + tua"年上")。
 
オウムはその特徴的な[[冠羽]]([[:en:crest (bird)|crest]])と湾曲した[[くちばし]]から、即座に見分けることができる。オウム科で最小の種である[[オカメインコ]]は小型の鳥であるが、概ねオウムは、インコよりも大型である。[[羽毛]]は一般にインコと比べてあまりカラフルではなく、主に白色ないし灰色か黒色をしており、冠羽や頬ないし尾羽などに彩色のある部分が存在する。バタンインコの仲間(''[[:en:Cacatua|Cacatua]]'' 属)は11種の白色の羽毛を持つオウムからなり、より小型のオウムの仲間である[[:en:corella (bird)|corella]](Licmetis 亜属)を含む。これらに近い関係の系統にピンクと灰色をした[[桃色鸚哥(モモイロインコ)]]やピンクと白色の[[車冠鸚鵡(クルマサカオウム)]]がある。クロオウムの仲間(''[[:en:Calyptorhynchus|Calyptorhynchus]]''属)の5種は大型の黒色をしたオウムである。残りの3種、大型で黒い羽毛の椰子鸚鵡(ヤシオウム)、主に灰色の{{仮リンク|赤冠鸚鵡(アカサカオウム)|en|Gang-gang Cockatoo}}、そして小型でおおむね灰色のオカメインコは、これ以外のオウムたちと[[進化]]における初期の未解明の[[分岐学|分岐]]を通して関連している。
 
オウムの食性は種子、塊茎、球茎、果実、花や昆虫からなっている。かれらは群れで採食することが多く、とりわけ地上で採食する場合に大きな群れをつくる。[[一夫一婦制|一雌一雄]]でつがいを作り、[[樹洞]]に営巣する。一部のオウムは[[:en:Habitat destruction|居住環境の喪失]]、ことに営巣に適した洞をもつ大きな成熟した樹木の伐採による悪影響を被っている。逆に言えばこの結果、人為的な環境の改変によく適応した一部の種が農業において害鳥と考えられている。
 
オウムはペットとして人気があるが、飼育することは容易でない。しかし、[[オカメインコ]]は飼うことがとても容易なため、ペットとして非常に人気が高い。白色オウムにくらべて黒色クロオウムの飼育はあまり一般的ではない。大規模な野生種の捕獲による違法な取引によって、絶滅に瀕している種もある。
 
==名前の由来==
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***[[アカビタイムジオウム]] [[:en:Little Corella|Little Corella]], ''Cacatua (Licmetis) sanguinea'' <small>[[:en:John Gould|Gould]], 1843</small>
***[[シロビタイムジオウム]] [[:en:Tanimbar Corella|Tanimbar Corella]] (Goffin's Cockatoo とも), ''Cacatua (Licmetis) goffiniana'' <small>Roselaar and Michels, 2004</small><ref name=Roselaar>{{cite journal|author=Roselaar CS, Michels JP|year=2004|title=Systematic notes on Asian birds. 48. Nomenclatural chaos untangled, resulting in the naming of the formally undescribed ''Cacatua'' species from the Tanimbar Islands, Indonesia (Psittaciformes: Cacatuidae)|journal=Zoologische Verhandelingen|volume=350|pages= 183–96|url=http://www.repository.naturalis.nl/document/43942 |accessdate=5 December 2009}}</ref>
***[[ソロモンオウム]] [[:en:Solomons Cockatoo|Solomons Cockatoo, Ducorp's Cockatoo]], ''Cacatua (Licmetis) ducorpsii'' <small>[[:en:Jacques Pucheran|Pucheran]], 1853</small>
***[[フィリピンオウム]] [[:en:Red-vented Cockatoo|Red-vented Cockatoo]], ''Cacatua (Licmetis) haematuropygia'' <small>([[:en:Philipp Ludwig Statius Müller|Müller]], 1776)</small>