「懐中電灯」の版間の差分

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== 光源 ==
; [[豆電球]]
: 電球は消耗品だが、[[キセノン]]や[[クリプトン]]などの[[第18族元素|希ガス]]や[[ハロゲン]]などを封入し寿命を延長したものもよく使われる。長時間利用したり点灯中に強い衝撃を与えると断線することがある。照らせる範囲に幅があり、反射鏡を調節することで任意の範囲を照らせるなど融通が利く。反射鏡の形状によっては、光線の照射ムラが発生するため、[[読書]]や細かい作業を行う照明に向かないことがある。古くからあるため多様な製品が存在するが、近年は[[LED]]の台頭により姿を消しつつある。
; [[蛍光灯]]
: [[テント]]の中など広く照らしたい用途向け。面発光であるため、広範囲を照らすことができ、光線のムラが少ないなどの特徴がある。ただ消費電力は大きく、アルカリ電池など容量の大きい電池が必要である。遠くを照らす用途には向かない。消耗品である蛍光灯サイズの制約から中型~大型の製品が多い。近年はLEDの台頭により姿を消しつつある。
; [[LED]]
: 白色LEDが用いられるが、簡易的なものでは赤や青、緑なども使われる。また、特殊用途向けでは、[[赤外線]]、[[紫外線]]を発するものもある。豆電球と違って衝撃で断線することがなく、また、消費電力が小さいことから、長時間利用したり、より小型の電池で利用できることから[[キーホルダー]]型など小型の製品も多い。消費電力の小ささから、発電式のものでも一度の発電で長時間点灯できる。発生熱量も格段に小さいため、小型軽量で密閉防水構造の製品も多い。高光量を得るためは、複数個LEDを使用したり、通常高効率数倍以上の明るさを持つLEDを使用している。[[2006年]]以降から[[表面実装]]の小チップ型LEDの性能が飛躍的に向上し、2010年代以降は小チップ型1枚で1000[[ルーメン]]以上の明るさを発揮する製品も数多く登場している。
; [[エレクトロルミネッセンス]] (EL)
: 上記LEDもELの一種ではあるが、この他に薄膜EL素子(→[[有機エレクトロルミネッセンス]])を使って面発光するものがある。現行では懐中電灯というよりも表示機材の一種ではあるが、将来的には面発光することにより蛍光灯並みの明るさを、遥かに少ない電力で照らせるものの開発も期待されている。