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'''修士'''(しゅうし)とは
*学術上の学位としての「修士」([[マスター]]、master's degree)、いわゆる修士号のこと(以下の章で概説する)<ref>[[新村出]][[編集|編]]『[[広辞苑|広辞苑 第六版]]』([[岩波書店]]、[[2011年]])1321頁および[[松村明]]編『[[大辞林|大辞林 第三版]]』([[三省堂]]、[[2006年]])1177頁参照。</ref>。
*[[修道士]]の[[聖公会]]での呼称。⇒ [[修道士|修士 (聖公会)]]
*品行方正な人のこと。上士。
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{{国際化|date=2009年4月28日 (火) 09:19 (UTC)|領域=日本}}
'''修士'''(しゅうし)とは、下位の[[学士]]と上位の[[博士]]の中間に位置する学位で、学士又はそれと同等の学力を認められた者が、[[大学院]]で2年の課程を修了し研究を行うことで授与されるものである。
英語圏の大学では[[マスター|master]]、[[中華人民共和国|中国]]・[[大韓民国|韓国]]などでは[[碩士]]などともいう。
また、同等学位を複数保有することをダブルディグリーというが、特に修士号を2つ保有することを、ダブルマスターともいう。個人が二つ以上の修士課程を修了してダブルマスターとなる場合や、大学院等で協定校の学位を同時取得できるダブルマスタープログラム(ダブルディグリープログラムとも)を修了してなる場合がある。
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<small>
* [[修士(文学)|文学]]系 - M.A. (Master of Arts)
* [[修士(理学)|理学]]系 - MS または MSc (Master of Science)
* [[修士(哲学)|哲学]]系 - MPhil (Master of Philosophy)
* 科学系 - PSE (Professional of Science Master)
* [[修士(法学)|法学]]系 - LL.M. (Master of Laws)
* 医学系 - M.P.A.S (Master of Physician Assistant Studies)
* [[公共政策修士(専門職)|公共政策]]系 - MPP (Master of Public Policy)
* [[修士(薬学)|薬学]]系 - MPharm (Master of Pharmacy)
* [[公共経営修士(専門職)|公共経営]]系 - MPM (Master of Public Management)
* [[修士(看護学)|看護学]]系 - MNS (Master of Nursing Science)
* [[修士(経済学)|経済]]系 - MEcc (Master of Economics)
* [[修士(工学)|工学]]系 - ME または MEng (Master of Engineering)
* [[修士(経営学)|経営]]系 - MBM (Master of Business Management)
* [[技術経営修士(専門職)|技術経営]]系 - MOT (Master of Management of Technology)
* [[教職修士(専門職)|教育]]系 - M.ed. ([[Master of Education]])
* 公衆衛生学系 - MPH (Master of Public Health)
* 芸術系 - M.F.A. (Master of Fine Arts)
* 情報技術系 - MBIT (Master of Business information technology)
* [[社会福祉]]系 - M.S.W. (Master of Social Work)
* 音楽系 - M.M. (Master of Music)
</small>
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{{仮リンク|ヨーロッパ修士|en|European Master}} - [[欧州委員会]]により進められる、[[欧州連合]]の[[高等教育]][[留学]]制度「[[エラスムス計画]]」で主に使用される[[修士号]]<ref>http://ec.europa.eu/education/external-relation-programmes/doc72_en.htm Erasmus Mundus Programme Website</ref>。 単位の計算には、[[:en:European Credit Transfer System|European Credit Transfer System]] (ECTS) 、成績評価には、[[:en:ECTS grading scale|ECTS grading scale]]が使用される。
== オーストラリア ==
[[オーストラリア]]における修士号(Maser degree)は、オーストラリア教育訓練省の定める[[豪州資格フレームワーク]](AQF)においてレベル9とされる<ref name="aqf">{{Cite |publisher=Department of Education and Training |title=The AQF Second Edition |date=2013-01 |url=http://www.aqf.edu.au/aqf/in-detail/2nd-ed-jan-2013/}}</ref>。
なお、[[準修士]]とも訳される、Graduate diploma、Graduate certificate は AQFレベル8と定義されている<ref name="aqf" />。
== イギリス ==
[[イギリス]]では、修士号は[[資格単位フレームワーク]](QCF)においてレベル7である。
{{資格単位フレームワーク}}
==日本==
{{日本の学位}}
[[日本]]では、修士の[[学位]]は、[[学校教育法]]([[昭和]][[1947年|22年]][[法律]]第26号)の第68条の2に「修士の学位」として、大学院を修了した者に博士または修士の学位が授与される旨が規定され、さらに、[[学位規則]]第3条において、大学院修士課程を修了した者に修士の学位を授与することが規定されている。また、同規則第6条の2において[[省庁大学校#大学評価・学位授与機構による認定|大学及び大学院に相当する教育]]を修了し大学評価・学位授与機構による審査を合格した者に対して、同機構より修士の学位を授与することが規定されている。
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日本国内においては、その学制上、[[医学部]]医学科・[[歯学部]]歯学科・[[農学部]]獣医学科・[[薬学部]]薬学科の6年制学部を修了した場合、授与される学位は学士であるが、大学院へ進学する場合、[[4年制博士課程]]へ直接進学できる措置がとられている。ただし、修士の学位は授与されていないので、博士課程後期課程へ進学を希望する場合については個別の資格審査によって修士に同等と認められることが必要となる。
=== 修士号の意義 ===
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大学院修士課程の学生のことを修士の英語圏表記である「Master」の頭文字をとり、「M」と呼ぶことがある。また、学年と合わせてM1、M2などと呼ぶこともある<ref>同様に、学部生はB1〜B4、博士課程学生はD1〜D3と呼ばれる。</ref>。
=== その他 ===
[[富山県立大学]]では、[[大学院]]の[[研究生]]を対象に地域活性化への貢献をテーマとして準修士コースを設定し、修了生に「[[準修士]]」という独自の称号を授与している。この称号を受けた者は、同大学の大学院修士課程に進学した場合、在学年限及び単位認定において、準修士コースの単位をそのまま認定される。
== 脚注 ==
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== 参照文献 ==
* 新村出編『広辞苑 第六版』(岩波書店、2011年)ISBN 400080121X
* 松村明編『大辞林 第三版』(三省堂、2006年)ISBN 4385139059
== 関連項目 ==
* [[第3期の教育]] - [[大学院]]
* [[欧州資格フレームワーク]] (EQF)
* [[国家資格フレームワーク]] (NQF)
* [[学位]] - [[称号]]・[[学術称号]]
* [[準学士]] - [[高度専門士]] - [[専門士]]
* [[得業士]] - [[名誉学士]] - [[市民学士]]
* [[高度専門職業人]]
* [[学校教育法]] - [[学位規則]]
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== 外部リンク ==
{{学校}}
{{education-stub}}
{{DEFAULTSORT:しゆうし}}
[[Category:修士|*]]
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