「セミキャブオーバー」の版間の差分

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[[ファイル:Nissan Largo 1993.jpg|thumb|200px|right|キャブオーバーとの混乱例<br />[[日産・ラルゴ]]<br />助手席下に縦置エンジンを搭載し、機構的にはキャブオーバーと見なすべきものである]]
 
車体形状的には、パワートレーンに運転席(キャビン)がやや被さる形態になるため、必然的にごく短い[[ボンネット (自動車)|ボンネット]]を持つ[[セミボンネットスタイル]]となる。完全な[[キャブオーバー]]・レイアウトは、パワートレーン(エンジン + トランスミッション)の上に運転席(キャビン)が配置されるが、セミキャブオーバーは、パワートレーンの後端上に被さるように運転席(キャビン)が配置され、結果的に前席乗員の足先あたりにパワートレーンが配置されることが大きな違いとなる。<!--エンジンと運転席(キャビン)の配置は、[[三菱・パジェロ]]のフレームを用いて[[キャブオーバー]]とした[[三菱・デリカスターワゴン|デリカスターワゴン]]と、セミキャブオーバーとした[[三菱・デリカスペースギア|デリカスペースギア]]の比較が理解しやすい。 ←三菱各車の構造を承知していないと理解しやすくない-->
 
このレイアウトを自覚的に用いた最初の事例は1904年のイギリス車[[フレデリック・ランチェスター|ランチェスター]]で、幅の狭い水冷直列エンジンを運転席と助手席間のダッシュボード部から車室に侵入させ、フードで覆う構造を採用した。カンチレバー式サスペンションの採用と併せて車両全長を短縮させ、相対的にフレーム強度を高めつつ車室前後長は拡大させるという進歩した発想によるものであったが、その進歩性は当時のユーザーには理解されず、ランチェスターも1913年以降は一般的なボンネットスタイルに移行している。