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ギフテッド

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芸術分野のギフテッドは、高いIQと知性を示し、早期から芸術分野で才能を現し、豊かな想像力や表現力に富み、創造性、独創性、芸術性に優れ、アイデアに溢れ、身体動作やリズム感に繊細、思慮深く、洞察力、感受性が豊かなどの潜在能力を示す<ref>Haroutounian, Joanne (1995) Talent Identification and Development in the Arts: An Artistic/Educational Dialogue</ref>。これらの特徴には、個人差がある。
 
これら知性面だけを取り上げて、ギフテッドは単純に学力やIQテストによって測定できる量的な違いであると信じられがちだが、一方で、ギフテッドは世界を知覚するのに一般人とは根本的な違いがあり、その違いが本人の人生経験すべてに影響している、とする説がある。過敏な神経による'''過度激動な反応'''('''OE'''。後述)が原因となって、社会や人生における出来事を一般人に比べて強く、深く、長く感じるという説である。この生理的な違いは、ギフテッドの子供が学校を卒業しようと、大人に成長しようと消えない。ギフテッドの大人はめったに特殊な人として扱われないが、高知能を持つ人間ならではの心理的、社会的、感情的な要求を持っているのである<ref>[http://www.hoagiesgifted.org/optimum_intelligence.htm Hoagies' Gifted: Optimum IQ: My Experience as a Too Gifted Adult (accessdate=2006-09-17)](英語版脚注)</ref>。
 
 
===孤立===
ギフテッドはOE([[#ギフテッドの特徴|前述]])に起因する少し変わった行動をとる、同世代の子供達と精神年齢や興味が異なり話が合わないといった理由で、気の合う友達がみつからなかったり、他の子供から[[疎外]]されることもある。外界からの刺激を嫌うためや、人生をより真摯に受け止めるがゆえに内向性を持ち頻繁に内省するために、ギフテッド自身が一人でいることを選ぶ場合もある。
 
特にギフテッド仲間の[[社会的ネットワーク]]を持たない者にとって、[[孤立]]は一番の問題である。他人に好かれ、認められようと、ギフテッドの子供はしばしば自分の能力を隠そうとする。低達成児となったり、家族や信頼できる人といる時に使う高尚な言葉とは異なり、同級生といる時は簡単な言葉を使うようにするといった、本当の自分とは異なる姿を演じる<ref>Swiatek, M. A. (1995). An Empirical Investigation Of The Social Coping Strategies Used By Gifted Adolescents. [http://www.nagc.org/index.aspx?id=163 ''Gifted Child Quarterly], 39,'' 154-160.(英語版脚注)</ref>。これはギフテッドの女性により多く見られる傾向である。
 
ギフテッドの子供は自分の[[精神年齢]](自分の思考水準)を標準にするが、身体年齢が追いつかないため完璧主義であることはなおさら辛い。頭では理解していても、人生経験が足りないために精神年齢並みの行動ができないという歯がゆさもある。また逆に、自己の能力の限界に達しないギフテッドは、多くのことが何でもそつなく、時に普通以上に達成できてしまうため、失敗すること自体に対する完璧主義が助長されてしまう。
 
===不均衡===
ギフテッドの子供の成長はしばしば非同期である。精神の成長速度に肉体が伴わず、そのうえ認知や感情機能においても、一部が他の部分とは異なった発達段階にあることも頻繁に見られる。乳幼児期における認知発達の非同期性がもっともよく知られた例は、[[アルバート・アインシュタイン]]であろう。彼は3歳まで言葉を発さず、その後 流暢に話し、完全に遅れを取り戻した。この点に関して、脳神経の研究者[[スティーブン・ピンカー]]は、アインシュタインをはじめ言葉が遅かったギフテッドが大人になってから達成したことは、幼少時の言語の欠損とは別物、欠損にかかわらず大成した、言葉の遅れという障害があったという見方はせず、むしろ天才的才能と言葉の遅れの共存は発達上本来あるべき形なのかもしれない、という理論を述べた<ref>[http://pinker.wjh.harvard.edu/articles/media/1999_06_24_newyorktimes.html His Brain Measured Up by Steven Pinker (accessed = 12/4/06)](英語版脚注)</ref>。
 
ギフテッドは、精神と身体、一部の感覚器官と他の部分における発達の非同時性という不均衡のみならず、秀でている得意分野と不得意分野、OE([[#ギフテッドの特徴|前述]])が強い分野と弱い分野という面でも不均衡である。人は誰でも不均衡であるが、ギフテッドは秀でた部分やOEの反応が通常より非常に大きいため、不均衡の度合いが大きい。不均衡という点では互いに共通しているギフテッドも、個人個人の違いは大きいため、エンリッチメント・プログラムなどなるべく個々人に合った教育環境が必要とされる。
 
===ギフテッドと他のタイプとの違い===
 
通常ギフテッド教育を受けるには知能指数や学力試験で選抜され、素行の良さも必要とされるため、子供がギフテッド・プログラムに選ばれて嫌がる親はいない。実際ギフテッドを鼻にかける親も存在する。しかしギフテッドの子供にとって最適の育児・教育法を暗中模索する親は、時にはギフテッドではなく通常クラスに入れたり、状況が許せば[[私立]]や[[ホームスクーリング]]を選ぶこともある。子供の才能を見逃さず最大限に伸ばす方法を考え、常に旺盛で衝動的な知的好奇心を満たす学習課題を与え、激しい感情の波のコントロールを教え、得意分野だけでなくバランスのとれた教養をめざし、高慢にならず、被害妄想を膨らませず、社会で孤立しないよう育てようとする。子供の独創性や独立精神を尊重しながらも、豊かで幸せな人生が送れるよう心をくだいているのである。しかしギフテッドの子供についての悩みは、他人には自慢話や贅沢な文句にしか聞こえず、親自身が孤立することもある。ギフテッドの親も、本人同様、似た立場にある者同士の交流が必要である。
 
== 優秀な子供とギフテッドの比較 ==
 
ギフテッドは、遺伝により生まれ持った特質な資質と環境との相互作用によるものであるが<ref>Plomin, R., & Price, T. S. (2003). The relationship between genetics and intelligence. In N. Colangelo & G. A. Davis (3rd Ed.) Handbook of Gifted Education (pp. 113-123). Pearson Education, Inc.</ref>、幼少期から教育熱心な親と特別な教育方法と本人の一生懸命な学習努力で優れた成績を収める優秀な生徒とは一線を画すると謂われている。ギフテッドは授業中、深さ、意味、速さ、創造性を絶え間なく必要とするため、一般的な授業を退屈に感じている可能性がある。
 
{| class="wikitable sortable"
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! 優秀な子供(Bright Child) !! ギフテッド(Gifted Child)<ref>Bright Child vs. Gifted Learner by Janice Szabos, Challenge Magazine,1989, Issue 34</ref><ref>http://www.psychologytoday.com/blog/gifted-ed-guru/201201/the-bright-child-vs-the-gifted-learner-whats-the-difference</ref>
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| 答えを知ってる || 質問する
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| 反復6-8回で修得する  || 反復1-2回で修得する
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| 質問に答える || 詳細を討論する、話をそこから展開できる / 質問に疑問をもつ
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| 成績はトップグループ || グループ枠を超えた成績
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| アイディアを理解できる|| 抽象化思考ができる
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| 興味を示す || 非常に好奇心が強い
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| 一生懸命に努力する  || 遊びながら、集中力に欠けたり、でもよい成績をとる 
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| 同学年の生徒といるのを好む  || 大人や年上の生徒といるのを好む
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| よい暗記力  || よい推測力
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| よいアイディア  || 常識外れたアイディア(とっぴな、ばかげたアイディア)
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| 簡単に学ぶ  || 退屈、すでに答えを知ってる
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| 学校が好き || 学ぶことが好き(でも学校は好きではない)
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| 受容的  || 真剣、情熱的
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| 自己満足する(正解した時) || 厳しい自己評価(完璧主義)
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| 精巧に真似ができる || 新しいデザインを創造する
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| 興味を持って聞く || 強い情感と意見を表す
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| 単純で順序立てたやり方を好む || 複雑さを求める 
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|注意深い || 心身ともに熱中、没頭する
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|}
 
==二重に例外的な場合==
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