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日本の古墳時代には、古墳の被葬者に対して、埴製(例、燈籠山古墳)・石製・[[琥珀]]製(例、竜田御坊山古墳)など多様な材質の枕を用いた。これらは権力者の文化であり、死者に用いる枕文化である。これらの枕文化は当時の加工技術を知る上でも重要な考古学資料となっている。
 
[[江戸時代]]以前の日本では[[髷]](まげ)の形を崩さないようにする必要があった<ref name="mingu100"/>。そのため、箱の上に布製の括り枕を取り付け高さを上げた枕が使用された<ref name="mingu100"/>。
こうした枕は安土枕と呼ばれ、男性用と女性用では形状が異なった。箱の多くには引き出しがついており、小物や金品など貴重品を入れる[[金庫]]の役目を果たしていた。そのため、[[窃盗|盗人]]のことを「[[邯鄲の枕#邯鄲師|枕探し]]」と呼び、火事の時は枕を抱えて逃げた。また、引き出しに[[春画]]を入れることも多く、「枕絵」と呼ばれる所以となっている<ref name="nazogaku" >岩井宏實『日本の伝統を読み解く:暮らしの謎学』青春出版社、2003年、ISBN 4413040686、pp.137-140.</ref>。
 
様々な文化において、枕は生や死と密接に結び付けられている。日本語のまくらは、''たまくら''、つまり魂の倉が語源であるとする説がある<ref>{{Cite book|和書|author=花岡利昌|year=1993|title=枕の人間工学 -安眠の条件-|publisher=光生館|isbn=4-332-01010-8}}</ref>。
かつては海難事故などで葬儀の時に遺体がない場合に、故人の使っていた枕を代用する風習があった<ref name="nazogaku" />。
<ref>{{Cite book|和書|author=花岡利昌|year=1993|title=枕の人間工学 -安眠の条件-|publisher=光生館|isbn=4-332-01010-8}}</ref>。
 
== 構造 ==