「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の版間の差分

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==== 京王帝都電鉄京王線列車障害事故 ====
; 1979年(昭和54年)[[10月3日]]
: 京王帝都電鉄(現在の[[京王電鉄]])[[京王線]][[武蔵野台駅]]東側の飛田給11号踏切で、トラックの荷台から転落した重機(ショベルカー)に[[高尾山口駅|高尾山口]]発[[新宿駅|新宿]]行き上り急行列車([[京王5000系電車|5000系]]7両編成([[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]1980年1月号によると新宿側から5122+5714編成))が衝突して下り線を支障したところに、新宿発[[京王八王子駅|京王八王子]]行き下り特急0015列車(5000系7両編成(新宿側から5713+5121編成))が衝突し前2両が脱線転覆。重機を退かそうとして重機に乗り込んだトラックの運転手が重機ごと電車に轢かれて死亡し、列車の乗員・乗客ら52名が負傷した。荷物重量制限の確認が厳重にされているが、注意を見落とした可能性もある。重機はトラックに載せていたが、重機を[[ロープ]]等で固定せず踏切を渡った際にトラックに載せていた重機が踏切の線路上に落下したとみられる。事故当日は武蔵野台駅近くで舗装工事をしていたが、雨のために中止となり、重機を引き上げる途中での事故だった。この踏切には[[踏切障害物検知装置|障害物検知装置]]が設置されていなかったことから、以後京王線の踏切の安全対策強化が進められた。事故車両は[[高幡不動駅]]構内の[[高幡不動検車区]]に運ばれ、損傷が酷かった京王八王子方の先頭車1両(クハ5871号車)が1979年[[11月16日]]付で廃車となった。事故により廃車となったクハ5871号車は翌年の[[1980年]]1月末に解体された。京王5000系のうち廃車となったクハ5871号車と編成を組んでいた5121編成は、事故当時編成を組んでいた5713編成と組んで変則6両編成で運用復帰した。1989年には、5721編成からクハ5771を5121編成に組み込み7両編成化にした。重機に乗り込もうとして重機ごと電車に轢かれて死亡したトラックの運転手で一緒に重機を運ぼうとして無事だったトラックの運転手は、[[道路交通法|道路交通法違反]](積載不備)、[[業務上過失致死罪]]、[[往来を妨害する罪#過失往来危険罪|過失往来危険罪]]で[[府中警察署 (東京都)|府中警察署]]に[[現行犯]][[逮捕]]された<ref>『[[毎日新聞]]』1979年10月4日付朝刊</ref>。
 
<ref>『[[毎日新聞]]』1979年10月4日付朝刊</ref>。
。京王5000系のうち廃車となったクハ5871号車(5121編成)は、[[1968年]](昭和43年)に通勤電車として初めて冷房車両を採用された試作[[分散式冷房装置|分散冷房車]]である。