「武富士弘前支店強盗殺人・放火事件」の版間の差分

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== 概要 ==
2001年5月8日午前10時49分頃、男(以下「犯人」)が[[武富士]]弘前支店に強盗目的で押し入った。犯人はカウンター越しに混合油をまき「[[現金|金]]を要求出さなければ火をつける」と脅迫したものの支店長に拒否され110番通報されたため激怒。店内に[[ガソリン]]の混合油をまいて放火、逃走した。火災は店内に一気に広がり、店延べ約96平方メートルをほぼ全焼<ref>一審判決では「''鉄骨造陸屋根3階建て建物3階の同支店店舗(総床面積96.3平方メートル)をほぼ全焼させて焼損する(焼損面積約85.16平方メートル)''」と事実認定されている。</ref> した。支店は3階にあり、小さな窓しかないという建物の構造も災いし、同支店の社員5人(当時20〜46歳)が炎に囲まれて脱出不能となりそのまま死亡。辛うじて脱出出来た4人も重軽傷を負う惨事となった。
 
弘前支店が通報した際、[[住所]]を言い間違えたためそちらに出動した後に現場に[[警察]]が到着したり、招集日であったため[[緊急配備]]までに時間を要したことなどから初動が遅れ、犯人の逃走を許した。早い段階で[[重要参考人]]として[[タクシー]]運転手の男(以下「K」)が浮上していたものの、Kが逃走中に[[アリバイ]]の偽装などを行っていたため[[捜査]]は難航した。その後作成されたKの[[モンタージュ]]の[[似顔絵]]や放火に用いた[[新聞紙]]などが決め手となり、[[2002年]][[3月4日]]に[[逮捕]]となった。
 
=== 動機 ===
Kは仲人の女性・A子から頼まれて消費者金融から借金をし援助をしたがそれが借金地獄への転落の一因であった。A子女性一家が2000年4月28日に岩手県宮古市の港で自殺したことを新聞報道<ref>A子女性は家族ぐるみで詐欺をしており、後に青森署から詐欺容疑で指名手配されていた。</ref><ref>『毎日新聞』2000年(平成12年)4月29日(土曜日)朝刊29面。</ref>で知り、精神的にますます追い詰められ、事件に至っている。直接の動機は[[ギャンブル]]による[[借金]]苦であった。
 
== 犯人逮捕の決め手 ==
警察は犯人が逃走する際に引火した新聞紙の燃え残りを徹底的に分析、[[印刷]]する際、四隅に入る「トンボ」のわずかな見当ズレや版の消耗から発生する印刷擦れ、「第○○版」という紙面上部に入る印刷完了時を示す符号等から[[工場]]に複数台あるオフ輪印刷機の特定並びに配達地域を割り出した。その地区の住人で逃走車両と同型の車を持っていた者はKだけであったため、警察は重要参考人としてKを[[事情聴取]]、[[家宅捜索]]の結果、テレビ局に送りつけられた犯行声明文の筆圧が残った便箋と犯行時に着ていた作業着を発見。Kは犯行を自供した。
 
== 裁判 ==
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[[Category:日本の強盗事件]]
[[Category:2001年5月]]
[[Category:銀行強盗]]