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イラクや[[アフガニスタン紛争 (2001年-)|アフガニスタン]]での戦闘では、[[ゲリラ]]側が誤爆を逆手に取って、民間人居住区や施設から攻撃する「[[人間の盾]]」戦法を駆使し、国際世論を気にするアメリカ軍や[[多国籍軍]]を手こずらせている。そのため、重要な作戦では誤爆のリスクを承知で攻撃を許可する場合もある。
 
たとえば[[アメリカ軍]]では、重要目標1人の殺害において民間人29人までの犠牲が司令官の裁量で許されており、殺害目標も含めて30人以上が犠牲になる場合には、大統領または国防長官の許可が必要となる。イラク戦争においては、[[サッダーム・フセイン]]を含めた最重要指名手配者殺害のため民間居住区への空爆を50回近く許可した。しかし、結局一人も仕留める事ができなかった上に誤爆により200人近くの民間人が犠牲になったこと、アメリカ合衆国に憎悪や[[反米]]感情を抱く者が増えたため、空爆の効果自体疑問視されるようになった<ref>出典:CBS [[60 Minutes]]“Bombing Afghanistan”</ref>。
 
これらの誤爆の多くは、事前に入手した目標に関する情報の誤りや伝達ミスによるものであり、戦場における情報の伝達は今後の課題とされている。情報マネージメントの改善に対する技術的なアプローチとして、アメリカ合衆国では「{{仮リンク|ネットワークを中心とする戦争|en|Network-centric warfare}}」などが構想されているが、上記のケースを見ても明らかなように、未だ完成した状態にはない。