「ナガイモ」の版間の差分

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'''ナガイモ'''(長芋)は、[[ヤマノイモ科]][[ヤマノイモ属]]の ''Dioscorea batatas''の肥大した[[球根|担根体]]の通称である。漢名の'''山薬'''(さんやく)、'''薯蕷'''(しょよ)、英語名の'''チャイニーズヤム''' (Chinese yam) とも呼ばれる。
 
'''ヤマイモ'''としてまとめて扱われる事が多いが「自然薯[[大和いも]]「[[伊勢い]]」など産地でび分けらている「山芋([[ヤマノイモ]])」は別種である。
 
==品種==
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'''「ヤマトイモ」'''という呼び名は地域によって意味が異なり、[[関西]]では[[奈良県]]産[[大和いも|黒皮種のツクネイモ]]を、[[関東]]ではイチョウイモをさす。
小売店などでナガイモをヤマトイモあるいはヤマノイモと銘打って販売し、混同していること場合もあるが、ヤマイモ(自然薯)と混同している場合もは別種 ''Dioscorea japonica'' の標準和名である。
また、ナガイモはしばしば[[ヤマノイモ]]、ヤマイモとも呼ばれるが、ヤマノイモは別種 ''Dioscorea japonica'' の標準和名である。
 
この種の混同は社会的慣習となっている。[[大辞泉]]など国語辞書の「やまいも」の項には「やまのいもに同じ」と表記されており、[[農林水産省]]の統計種類では長いも、自然薯、大薯の三種類をまとめて「やまいも」として扱っている<ref>野菜ブック「[http://vegetable.alic.go.jp/yasaibook/pdf/c03_27.pdf ヤマノイモ]」独立行政法人農畜産業振興機構、2015年6月5日閲覧</ref>。
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===生食===
[[ヤマノイモ]]同様、長く伸びる根茎を食用にする。すりおろして[[とろろ]]としたり、細く刻んで生食する方法が代表的である。これは、熱に弱い酵素である[[ジアスターゼ]]([[アミラーゼ]])を多く含み、生食が適することによる。すりおろしたとろろは[[麦とろご飯]]、山かけ、とろろ蕎麦などに用いられ、焼き上がりをよくするために[[お好み焼き]]などの生地に混ぜられることもある。また、通常の芋のように適度な大きさに切り分けて煮込む用法もあるが基本的に生食する野菜のイメージが強いため生地に混ぜる以外で加熱調理することは稀である。ヤマノイモと比べると粘り気が少ない上、味もおだやかであるのでヤマノイモのように出汁でのばすことはあまりない。またマグロ、イカ、エビ等の海産物やおくら、納豆、めかぶ、鶏卵等とよく合うのでこれらと共に食することも多い。
[[練り切り]]、[[かるかん]]、[[薯蕷饅頭]]など、和菓子の材料としても用いられる事がある。中国料理では、山芋の飴炊きという、[[大学芋]]や関西の[[中華ポテト]]に類似した点心が作られる。
 
ヤマノイモ同様、[[むかご]](葉の付け根に生える芽)も食用になる。