「フィレモンへの手紙」の版間の差分

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『'''フィレモンへの手紙'''』は[[新約聖書]]中の一書で、[[使徒]][[パウロ]]によって[[フィレモン]](ピレモン)という人物、および姉妹アフィア、戦友アルキポ、ならびにコロサイの教会にあてて(フィレモンへの手紙2節)書かれた書簡である。[[19世紀]]の聖書学者[[フェルディナント・クリスティアン・バウア]]がパウロのものであることに疑いを示したことで知られるが、現在ではほぼ疑いなくパウロの手によるものであると考えられている。現存するパウロ書簡の中ではもっとも短く25節しかない。『'''ピレモンへの手紙'''』、『'''フィリモンに達する書'''』とも表記される。
 
== 書簡の内容について ==
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== 特徴 ==
個人的な内容は特定の所用のためにかれたものであることを考えればので、『フィレモン書』が神学や思想にほとんど触れていないことは無理もない。[[マルティン・ルター]]は『フィレモン書』をパウロとキリストに共通する「ゆるし」という視点からとらえているが、ルターもこの手紙でパウロが社会制度の変革を考えているとは考えなかった。つまりパウロはオネシモの奴隷身分については変えようとせず、当時の法律に従って逃亡奴隷であるオネシモを主人フィレモンのもとに送り返そうとしているのである。
 
== 脚注・出典 ==