「落武者」の版間の差分

{{字引|date=2011年11月6日 (日) 07:59 (UTC)}}{{画像提供依頼|落武者|date=2011年11月|cat=人物}}[[ファイル:Tomb of Otimusha 01.jpg|thumb|200px|right|兵庫県たつの市新宮町牧にある香山城落武者の墓]]

落ち延びた先の山間部などに集落を作った例もある。[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]における落武者は、[[首|首級]]に対する[[恩賞]]や所持品を狙う[[農民]]による'''[[落ち武者狩り]]'''の対象とされた<ref>戦国期の畿内周辺では、「落武者襲撃慣行」が出されており、土民百姓の落武者狩りは公認されていた。参考・[[今谷明]]著 『戦国の世』日本の歴史[5] [[岩波ジュニア新書]] 2000年 ISBN 4-00-500335-4 p.153より。</ref>。

戦場からの離脱中以外にも、主家が敗亡し勢力が衰微して[[亡命]]状態になおった武家の一党やその臣下も落人と呼ぶ。こうした落人の有名なものに[[平家の落人]]があり、落武者ち延びた先の山間部などに集落を作った例もある。虚実は合戦場だけ不明ながら[[近世]]の鉄山労働者など山間部で発生活する集団ので中の有力者は、「[[豊臣]]の遺臣」や「[[尼子氏|尼子]]の落人」なくど、落人の末裔を称する場合が多かった<ref>{{Cite |和書 |author = [[宮本常一]] |title = 山に生きる人々 |date = 2011 |publisher = 河出書房新社 |isbn = 9784309411156 |ref = harv }}pp.138 - 147.</ref>。

室町時代では、没落したり後ろ盾が無くなった公家や武家も落武者とみなされ、拠点を構えていた地域の町人に襲われる場合や失脚した武家の屋敷が略奪に合う場合もあった。他に、流刑で流刑先に移動している罪人も落武者とみなされ当然のように落武者狩りの対象となった<ref>参考・[[清水克行]]著　「喧嘩両成敗の誕生」講談社選書メチエ　第四章</ref>。'''落ち武者は薄の穂にも怖ず'''という慣用句は怖いと思うと何にでも恐怖を感じるという意味である。