「近鉄モ1450形電車」の版間の差分

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=== 走行機器類 ===
高速軽量の新型主電動機・[[三菱電機]]MB-3012-B(端子電圧375V時1時間定格出力80kW)を各車4基、2両合計で8基搭載しており、これを1基の制御器で一括制御する「MM'ユニット方式」(1C8M方式)を日本で初採用したことが、本系列最大の特徴である。
 
従来の[[直流電化|直流]]1,500V電化路線用電車では、通常、端子電圧750Vのモーター4基(1両分)を1基の制御装置で制御していたが、本系列のモーターは端子電圧が半分の375Vで、2基1組として2両分8基での制御回路を組んだ。端子電圧が低ければ故障の原因となるフラッシュオーバーを抑制でき、高速域から強力な[[発電ブレーキ]]を常用しやすくなるので、加減速の頻繁な通勤形電車には有利であり、また全電動車方式も加速力の向上に繋がった。
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1957年まで各種の試験に用いられ、制御機器・モーター・ブレーキ・台車等の先行テスト車として大きな役割を果たした。多くの重要技術が本形式でテストされた結果、近鉄の量産型車両に導入され、電車の性能向上を実現している。
 
本形式は試験終了後、そのまま大阪線ローカル運用に充当されたがわずか2両の試作車で扱いにくかったことは否めず、[[1960年]]には他系列との併結を可能とするために連結器(自動式→密着式への換装)、ブレーキ(HSC-D化)、制御装置、歯車比、一部の補助回路の改造を行った。また、車体塗装はクリーム・マルーン → マルーン一色 → 肌色・青帯 → マルーンレッド一色 に変化している。1975年には車種整理のため名古屋線に転属、前照灯の2灯化が行われた。特殊車ゆえ、末期は主として末端路線の[[近鉄志摩線|志摩線]]ローカル列車に充当されていたが、前年[[1984年]]に投入された[[近鉄1420系電車|1250系(現在の1420系)]]に置き換えられる形で1985年に[[廃車 (鉄道)|廃車]]された。
 
== 関連項目 ==
*[[近畿日本鉄道の車両形式]]
 
== 注釈 ==
<references />
 
== 外部リンク ==