「パン食い競走」の版間の差分

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'''パン食い競走'''(パンくいきょうそう)は、主に[[運動会]]で行われる競技のひとつ。<!--バラエティー色が強い。-->通常の[[徒競走]]に、一般的には次のようなルールを加えて行う。
[[File:Rice cake eating race.JPG|thumb|[[日支]]親善運動会における餅食い競走([[中国]][[山西省]][[臨汾]])(朝日新聞、1939年4月25日発行)]]
*未開封のパン、物干し竿状の棒、洗濯紐付き洗濯ハサミ、ハチマキを用意する
'''パン食い競走'''(パンくいきょうそう)は、主に[[運動会]]で行われる競技のひとつ。<!--バラエティー色が強い。-->通常の[[徒競走]]に、一般的には次のようなルールを加えて行う。
*競技コースの途中に上空物干し竿などから競技人数分の[[パン]]を紐のついた洗濯ばさみ等でつるし、走者はそのうちひとつをゴールに持ち帰らねばならない。
 
*走者はスタート前にあらかじめ、両手をハチマキで後ろ手に縛っておく。不正防止という意味もあるが、平衡感覚を奪ってパンをとりづらくする意味もある。このため必然的にパンを[[口]]だけでくわえることになる。
*競技コースの途中に上空から競技人数分の[[パン]]を紐のついた洗濯ばさみ等でつるし、走者はそのうちひとつをゴールに持ち帰らねばならない。
*走者の順位が得点となる場合、くわえたパンを落としたり、ハチマキを解いて手を使った場合には減点や失格の対象になる
*走者はスタート前にあらかじめ、両手を後ろで縛っておく。不正防止という意味もあるが、平衡感覚を奪ってパンをとりづらくする意味もある。このため必然的にパンを[[口]]だけでくわえることになる。
 
パンをつるす高さは、走者が直立した状態でわずかに口に届かない程度に設定される。そのため、係の者二名はイスなどに上って、パンを吊るす棒を持つことが多い。個々のパンの高さは同じなので、走者の身長に差があった場合は背の高い方が有利になる。このため、[[小学校]]などでは身長の近い児童、男女別同士で参加させるよう配慮されることがある。パンはそのまま走者に対する景品となる。
 
通常の徒競走では足の速さでどうしても個人差が出てしまうが、両手を後ろで縛っているために徒競走に強い走者がいつもの力を十分に発揮できるとは限らないことや、そもそもパンをくわえようと跳び上がっても、上手にタイミングをつかまないと顔の他の部分に当たってパンを弾いてしまうなどして上手く行かないことが多い。足の遅い競技者も勝つチャンスが十分にあり平等な競技と言える。
 
競技に使われるパンは、伝統的には[[あんパン]]が用いられたが、今日では[[メロンパン]]、[[ジャムパン]]、[[クリームパン]]など多様な[[菓子パン]]が見られる。また、近年では衛生上の観点から、包装されたまま洗濯ばさみ等でつるされる場合がある。こで実際には、包装フィルムの上から口にくわえることとなる。