「訳経史区分」の版間の差分

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'''訳経史区分'''(やくきょうしくぶん)は、[[中国]]における[[仏教]][[経典]]の'''訳経史'''の時代区分である。[[玄奘]](げんじょう)以後の訳経を'''新訳'''と呼び、それ以前の訳経を'''旧訳'''と呼ぶ。これは、'''[[玄奘]]'''が新旧の区別を強調し、「旧訳は訛謬(かびゅう)」と断じたからである。
 
例えばsamaadhiは「[[三昧]](さんまい)」、yojanaは「[[由旬]](ゆじゅん)」、sattvaは「[[衆生]]」と訳すのがほぼ定まった訳語であったが、玄奘はこれを改め、それぞれに「三摩地(さんまじ)」「踰闍那(ゆじゃな)」「有情(うじょう)」という新訳語を当てた。たしかに新訳語の方が[[サンスクリット語]]の発音や原意に忠実である。<br>