「アクション映画」の版間の差分

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映画の主題は[[主人公]]が社会枠を貫通して目標に向かって行動する貫通行動にある。[[ぴあ]]より出版されている『アクション・ムービー究極大鑑』はアクション映画の定義が難しいとしているが、観客により決める立場に沿っている。フランスの哲学者[[ジル・ドゥルーズ]]は『シネマ1 運動イメージ』で映画の中のアクションの役割と効果について明確な定義をしているし、映画評論家の[[田山力哉]]は『映画小辞典』で各ジャンルにアクションは存在するとした見解を示している。
 
田山はまたアクション映画は映画を製作した国ごとの特色があるとしている。西洋であれば[[西部劇]]、日本であれば[[時代劇]]、香港であれば[[武侠映画]]と[[カンフー映画]]を量産した歴史がある。現在では製作本数、配給規模、予算等からアクション映画の製作はアメリカが飛び抜けた存在だが、同国の映像産業における顕彰では[[ゴールデン・グローブ賞]]、[[エミー賞]]は[[コメディ]]部門は創設されているがアクション部門はなく、アクションの専門家プロのスタントマン、スタント団体に所属するメンバーによって投票される“TAURUS WORLD STUNT AWARDS”とった賞がある。一方中華圏では[[香港電影金像奨]]、[[台湾金馬奨]]において「動作設計(アクション設計)賞」が設けられている。また、近年発足した日本の賞として、アクション作品、俳優、スタッフを対象とした「[[ジャパンアクションアワード]]」がある
 
== 分類 ==
分類は観客の観点により異なり、[[西部劇]]・格闘技映画(空手・拳法・カンフーなど)・[[冒険映画]]・[[時代劇]]・スパイ映画・[[ギャング映画]]・[[ヤクザ映画]]などを含めたくくりでアクション映画とする見方もある。製作した国名や地名をつけた「香港アクション」といった呼び方もある。
 
ドラマとしての構造は、アクション映画も他のドラマと変わる点はない。時代や場所が明確であり、導入部から解決部までのシークエンス(段落)で主人公とその内面に葛藤を引き起こす多くの環境(敵)の対比が弁証法的に説明され最後のクライマックス(山場)に最終目標が達成される。正義感や職業的倫理観からなる主人公の行動原理は現実からの借り物であり観客に分かりやすいキャラクターである。