「スワヒリ語」の版間の差分

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'''スワヒリ語'''(スワヒリご、''Kiswahili'')は、[[ニジェール・コンゴ語族]]の{{仮リンク|ベヌエ・コンゴ語群|en|Benue–Congo languages}}の[[バントゥー語群]]
に属す、[[アフリカ]]東岸部で国を越えて広く使われている[[言語]]。[[ケニア]]、[[タンザニア]]、[[ウガンダ]]では[[公用語]]となっている。
 
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==スワヒリ語の由来==
現代スワヒリ語には[[アラブ語]]や[[ペルシャ語]]以外にも英語からなどの[[借用語]]が多く含まれており<ref>4割がアラビア語であると言われている</ref>、[[クレオール言語]]の一つと見なされているが、学説上では単一言語起源説と複数の言語的な核の存在を想定する説で分かれている。
===; 単一起源説===
: マインホフやレールによれば、現在の{{仮リンク|ザラモ人|en|Zaramo people|label=ザラモ族}}の祖先(Washombi族)が{{仮リンク|スワヒリ族|en|Swahili people}}であり、スワヒリ海岸に住んでいた彼らが利用していた言語にアラブやペルシャ語の語彙が混じったものがスワヒリ語だったというものである。根拠としては[[マサイ]]語でスワヒリ語がEnguduku ol-Ashumbaとすることがあげられている。
===; 非単一起源説===
: イスラーム化した海岸諸民族は、他の民族と区別されアラブ人と同一の社会を構成した。その場合14〜15世紀にスワヒリ語を媒介とした薄い連帯が16世紀に完成したと見なす。その場合の発祥の中心としてラム島を想定するクルムなどがいるが、アラビア人の最初の逗留地はソマリア海岸であることから反論されている。
 
==スワヒリ語の発展・伝播==
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以下スワヒリ語に特有のアラビア文字表記に関して説明する。nd、nj、nyに関してはそれに対応するアラビア文字を二字並べて表記する。p,chを表記する文字はアラビア語には存在しないが、スワヒリ語ではペルシア語と同様、b、jの点を3点に増やした形で表記する。gはアラビア文字のghの点を2点に増やし、点を横に並べた形で表記し、ngはnとghの点を2点にしたものを並べて表記する。vはアラビア文字のwのものの上部に点を3点加えた形で表記する。母音の表記に関しては大陸のものとザンジバルのものとで若干異なる。スワヒリ語は原則母音の長短を区別しない言語であり、アラビア語に由来する語彙以外は、全て母音は母音符号のみで表記する。a,i,uはアラビア語の母音符号と同様のものを使用する。eに関しては、大陸では子音の下部に縦に直線を引き、ザンジバルではレ点のような符号を子音の下部に打つ。oに関しては大陸ではuの符号を、180度回転させたものを子音の上部に打ち、ザンジバルではレ点を子音の上部に打つ。
 
参照>Taathira:Taathira za Kiarabu katika Kiswahili pamoja na kamusi thulathiya (Kiswahili-Kiarabu-Kiingereza) / I. Bosha ; edited by A.S. Nchimbi
 
Dar es Salaam : Dar es Salaam University Press  1993
 1993
 
== 文法 ==
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[[:en:Carl Meinhof|Meinhof system]]に則って単数と複数を別々に数えるなら、祖語には22クラスあったとされ、ほとんどのバントゥー諸語が少なくともそのうち10クラスを有している。スワヒリ語には16クラスあり、うち6クラスが単数名詞、5クラスが複数名詞、1クラスが抽象名詞、1クラスが動詞の[[不定詞]](名詞的な扱い)、3クラスが場所を主として示す。
 
::{| class=wikitable
!クラス!!接頭辞!!単数!!意味!!複数!!意味
|-
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== 外部リンク ==
* [http://www.kamusiproject.org Kamusi Project] Internet Living Swahili Dictionary
 
 
{{Wikipedia|sw}}
{{アフリカ連合の言語}}
 
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:すわひりこ}}
 
{{DEFAULTSORT:すわひりこ}}
[[Category:ケニアの言語]]
[[Category:タンザニアの言語]]