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== 文化史 ==
頭髪は、単に人体の一部という役割を超えて、[[神聖]]視されたり、特別な意味合いを付与されたりすることもあった。[[旧約聖書]]の[[士師記]]において[[サムソン]]は髪を切られたためにその力を失った。現在でも[[正教会]]においては、地域によっては気候・習慣等の要因から髪を切る[[修道士]]もいるが、修道士は頭髪を切らない事が基本的伝統とされる。
 
また、芸術作品では悲嘆する場面で髪を振り乱す、髪を掻きむしるなど、髪を使った感情表現が[[古代ギリシア]]の時代から見られる。古代の[[地中海世界]]では髪は感情や生命力が宿る場所とされ、[[葬儀]]の際には死者や参列者の髪を切って奉献し喪に服した<ref>小池寿子『死を見つめる美術史』ポーラ文化研究所 1999年、ISBN 4938547473 pp.25-29</ref>。
 
日本の[[平安時代]]の[[貴族]]女性において、髪の長さは美しさであった。[[村上天皇]]の宣耀殿の女御の髪の長さは、[[大鏡]]に記述がある。