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''n''-ブタンは[[無水マレイン酸]]生産の原料となる（下式）。この反応には[[シリカゲル]]に担持されたリン酸バナジウムが[[触媒]]として利用される<ref>Coulston, G. W.; Bare, S. R.; Kung, H.; Birkeland, K.; Bethke, G. K.; Harlow, R.; Herron, N.; Lee, P. L. "The Kinetic Significance of V<sup>5+</sup> in ''n''-Butane Oxidation Catalyzed by Vanadium Phosphates" ''Science'' '''1997''', ''275'', 191 - 193. DOI: [http://dx.doi.org/10.1126/science.275.5297.191 10.1126/science.275.5297.191]</ref> 。
: <math>\rm 2 CH_3(CH_2)_2CH_3 + 7 O_2 \longrightarrow 2 C_2H_2(CO)_2O + 8 H_2O</math>
ブタンは他の炭化水素と同じく、[[ラジカル (化学)|フリーラジカル]]的な[[塩素化]]反応により 1-クロロブタンや 2-クロロブタンを始めとする多くの塩素化物に変わる。生成物の比率は2種類の C-H 結合の[[結合解離エネルギー]]の違いにより説明することができる。それぞれ末端炭素、内部炭素についての結合解離エネルギーはそれぞれ 425、411 kJ/mol であり、内部炭素の C-H 結合の方がわずかに弱く解裂しやすい<ref>Bond dissociation energies: Senosiain, J. P.; Han, J. H.; Musgrave, C. B.; Golden, D. M. ''Faraday Discussions'' '''2001''', ''119'', 173 - 189.</ref>。
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