「チェコ語」の版間の差分

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「概要」節設置、千野栄一を引用。
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'''チェコ語''' ({{lang|cs|český jazyk}}、{{lang|cs|čeština}}) は、[[スロヴァキア語]]や[[ポーランド語]]、[[カシューブ語]](ポメラニア語)、[[ソルブ語]](ソラビア語、ヴェンド語とも)などと共に、[[西スラヴ語群|西スラヴ語]]の一つである。[[チェコ共和国]]の人口(約1030万人、2007年3月現在)の9割以上を占める[[チェコ人]]と、周辺国やアメリカ合衆国、カナダ等にコミュニティを作るチェコ系住民に話されている言語である(共和国の国内外合わせて約1200万人の話者が存在する)。
 
==概要==
スロヴァキア語とは非常に近い(方言ほどの違いしかない――ただし、[[チェコスロバキア|チェコスロヴァキア共和国]]時代から別の言語として扱われていた)関係にあり、大抵の場合互いに会話が可能である。しかしスロヴァキア人が子供の頃からチェコのテレビ番組や書籍を通してチェコ語に慣れ親しむのに対し、チェコの子供たちがスロヴァキア語に触れる機会はそう多くない。そのためスロヴァキア人のチェコ語の理解度とチェコ人のスロヴァキア語の理解度にはある程度の差が存在する。
 
周囲の言語の話者との意思疎通について、言語学者の[[千野栄一]]は次のように述べている。{{Quote|もし仮にチェコ人がいてチェコ語で話したとすると、ごく大雑把にいって、スロバキア人とは九十五%、[[ポーランド人]]となら七〇%、[[クロアチア人]]となら六〇%、[[セルビア人]]となら五〇%、[[ブルガリア人]]とは四〇%ぐらい理解し合える関係にある。[[ルーマニア人]]、[[アルバニア人]]とは全く理解し合えず、同じインドヨーロッパ語族に属する言語であるということは、学者の指摘によって分かるだけである。もちろん語族の違う[[ハンガリー人]]とは全く理解し合えない。|千野栄一|『言語学の開かれた扉』p.203、[[三省堂]]、1994年}}
 
その複雑さから、チェコ語は習得の困難な[[言語]]と言われることが多い。その複雑さは[[形態論]]の豊富さ(200以上の語形を持ちうる語もある)や非常に自由な語順([[節 (文法)|節]]内の全ての[[組み合わせ]]が許されることもある)のためである。これらの特徴は[[ロシア語]]を始めとする[[スラヴ語派|スラヴ語]]に共通して見られる特徴である。
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*[[不変化詞]] (''částice'')
*[[間投詞]] (''citoslovce'')
 
 
名詞、形容詞、代名詞、数詞、動詞が屈折や語形変化を受け、他の品詞は変化しない。
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=== 語形変化 ===
 
<!-- give the number of declensions and tables of all their affixes/mutations/whatever (or just some example ones if they are very numerous) or put the tables in a Czech grammar article if you want to start one or if one already has been started)-->