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{{Otheruses|ローマ皇帝カリグラの妹|カリグラの娘|ユリア・ドルシッラ (カリグラの娘)}}
[[File:Head Drusilla Glyptothek Munich 316.jpg|thumb|200 px]]
'''ユリア・ドルシッラ'''('''Julia Drusilla''', [[16年]][[9月16日]] - [[38年]][[6月10日]])は、ローマ皇帝[[カリグラ]]の二番目の妹。
 
[[ゲルマニクス]]と[[大アグリッピナ]]の娘で、兄に[[ネロ・カエサル]]、[[ドルスス・カエサル]]、[[カリグラ|ガイウス・カエサル(カリグラ)]]が、姉妹に[[小アグリッピナ]]と[[ユリア・リウィッラ]]がいる。
 
父ゲルマニクスは2代皇帝[[ティベリウス]]の弟[[大ドルスス]]と[[小アントニア]]の息子で4代皇帝となる[[クラウディウス]]の兄に当たる。母大アグリッピナは初代皇帝[[アウグストゥス]]の娘[[ユリア (アウグストゥスの娘)|ユリア]]と[[マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ]]の娘であった。ゲルマニクスはティベリウスの養子となっていたので、父からは養子関係によって、母からは直接、アウグストゥスに連なっていた。
 
[[16年]]に属州[[ゲルマニア]]の現在の[[コブレンツ]]近郊で生まれる。ルキウス・カッシウス・ロンギヌスとは17歳結婚するが、[[37年]]に皇帝の地位を継いだカリグラによって離婚させられる。ルキウス・カッシウス・ロンギヌスは後にカリグラを暗殺する首謀者の一人である。この時までにカリグラは、彼女だけでなく他の姉妹とも[[近親相姦]]を結んでいたと言われているが真相は定かではない。離婚後すぐに彼女は、マルクス・アエミリウス・レピドゥスと2度目の結婚をしたドルシッラだったが、結婚の相手これ兄であるカリグラの[[男色]]相手であったによる偽装結婚とも言われていた。因みにマルクス・アエミリウス・レピドゥスには妹のアエミリアがおり、彼女はドルシッラの兄であドルススと結婚していた
 
彼女は[[38年]]に、恐らく流行り病で死んだが、カリグラは妹の死をひどく悲しみ、彼女は[[女神]]であると宣言し、[[ウェヌス]]として彼女を神格化した。さらに1年後、カリグラはカエソニアとの間に生まれた一人娘に[[ユリア・ドルシッラ (カリグラの娘)|ユリア・ドルシッラ]]の名前をつけている。このカリグラの娘のユリア・ドルシッラは、カリグラが暗殺された際に母カエソニアと共に殺害されている。