「アンラ・マンユ」の版間の差分

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[[善悪二元論]]のゾロアスター教において、最高善とする神[[アフラ・マズダー]]に対抗し、絶対悪として表される。[[創世神話]]によれば、世界の始まりの時、[[創造神]][[スプンタ・マンユ]]はもう一人の創造神アンラ・マンユと出会ったという。そして、スプンタ・マンユは世界の二大原理のうち「善」を、アンラ・マンユは「悪」を選択し、それぞれの原理に基づいて万物を創造したという。ヴェンディダード (Vendidad) 第1章によると、アフラ・マズダーが光の世界を創造するとすかさずアンラ・マンユは対抗すべく冬、病気、悪などの16の災難を創造したという。アンラ・マンユはさらに、アフラ・マズダが創造した世界を破壊し被造物を殺戮すべく、悪竜[[アジ・ダハーカ]]を生み出した。
 
この世が始まる前の戦いでアフラ・マズダに敗れ、深闇に落とされるが、徐々に勢力を盛り返し、再びアフラ・マズダと戦うとされている。実体はないが、この世に現れるとき、ヘビ(インドの[[ナーガラージャ]]や[[ナーガ]]が伝わったと思われる)やトカゲといった爬虫類の姿で出現するとされる。配下は大魔[[ダエーワ]]やアジ・ダハーカ、堕天使[[イブリース]]など。英雄スラエータオナ(『[[シャー・ナーメ]]』の[[フェリドゥーン]])がアジ・ダハーカを退治しようとするが、剣を刺してもそこから爬虫類などの邪悪な生き物が這い出すため、これを殺すことができなかった。そのため最終手段としてダマーヴァンド山の地下深くに幽閉したという説話もここから来ている。{{要出典範囲|つまりアジ・ダハーカはアンラ・マンユの力の結晶として生み出されたということである。|date=2015-11-11}}
 
== キリスト教への影響 ==